キリン堂は既存店1.1%減 サンドラッグも既存店減 ドラッグストア8月売上

2018年9月19日 16:37

印刷

 ドラッグストアチェーン各社が8月の売上を発表し、キリン堂、サンドラッグ、マツモトキヨシともに既存店売上は鈍っているものの、全店売上では前年比プラスを確保したことが分かった。

【こちらも】ツルハやウェルシアが好調な売上続く ドラッグストア8月売上

■キリン堂は客単価好調で全店売上プラスを確保

 13日、近畿地方を中心に関東や四国、北陸に展開するキリン堂ホールディングスが、上半期最後となる8月の営業速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が1.6%減、客数が2.6%減、客単価が1.0%増、全店売上高が0.7%増、客数が1.0%減、客単価が1.7%増だった。

 今期(2018年3月~19年2月)の上半期では、既存店売上高が0.5%減、客数が2.9%減、客単価が2.5%増、全店売上高が2.4%増、客数が0.2%減、客単価が2.6%増となっており、客数が鈍る一方で客単価は好調な数字が続いている。なお8月の出店は無く、退店は1店、取得が1店で、店舗数は365店。また、9月4日に上陸した台風21号について、170店舗で営業休止、155店舗で営業時間短縮があったことなどを発表している。

■サンドラッグはディスカウントストア事業が好調

 14日、ディスカウントストアなどとともにドラッグストアの「サンドラッグ」「星光堂」などを展開するサンドラッグが、8月の月次報告を発表した。前年同月比で、ドラッグストア事業の既存店売上高が1.1%減、全店売上高が2.3%増。ディスカウントストア事業の既存店売上高が0.9%増、全店売上高が7.2%増。グループ合計で既存店売上高が0.4%減、全店売上高が4.2%増だった。

 ディスカウントストア事業では好調な数字が続く一方、ドラッグストア事業で既存店がややマイナスとなっていることで、グループ全体でも既存店がやや振るわない結果が続いている。

■マツキヨHDは全店プラスを継続中

 18日、マツモトキヨシホールディングスが8月の売上月次報告を発表している。前年同月比で、既存店売上高が0.0%増、FC売上高が0.6%減、全店売上高が2.9%増だった。

 FC売上高は前期の2017年11月(2.0%減)以来となる前年同月比マイナス。既存店売上高も振るわなかったが、全店売上高では17カ月連続プラスを確保している。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事