関連記事
メッセージングアプリが発端のリンチ殺人 インドで多数発生
taraiok曰く、 インドで、Facebookのメッセージングサービス「WhatsApp」を発端としたリンチ殺人事件が発生したという(BuzzFeed News、Slashdot)。
今年6月、インド東部のKarbi Anglongで児童誘拐の噂が広がり、犯人と誤解された2人の青少年が48人の村人によって殺害された。その2週間後の7月にも、Murki村を訪れたIT労働者が数百人もの村人に石を投げつけられ殺害されている。これ以外にも今年の5月以降に少なくとも16のリンチ事件が発生、29人の死者が出ている。インド公安当局によると、そのすべてがWhatsAppの誤報によって誘発された暴動だという。
また、インドだけではなくミャンマーでも、WhatsAppにおけるヘイトスピーチの広がりが、ロヒンギャのイスラム教徒大量虐殺の要因になったとされる。
こういった誤報・偽ニュース・ヘイトスピーチの拡散に対処するためインド政府はWhatsAppでの暗号化解除や発信元の追跡などを求めているが(過去記事)。WhatsApp側は「WhatsAppに追跡機能を付けてしまえば、暗号化が弱まり、WhatsAppの持つ私的性質が損なわれる可能性がある。今後もWhatsAppは、プライバシー保護を弱めることはない。誤った情報に挑戦しながら多くの人たちと協力していく」として対応を拒否している。
スラドのコメントを読む | YROセクション | 検閲 | プライバシ
関連ストーリー:
インド政府、偽ニュース拡散防止のためメッセンジャーアプリ「WhatsApp」の暗号化解除を要請 2018年07月27日
偽のモバイルデバイス管理サーバーからiPhoneに不正アプリを送り込む攻撃 2018年07月16日
Facebook、捜査に必要な情報を提供しなかったとしてブラジル当局から罰金支払いを命じられる 2018年04月10日
マレーシア、嘘のニュースを故意に広めた者などに対する重い罰則を定める法案 2018年04月01日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク