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家の中なのにアウトドア? 今話題の「ベランピング」とは
アキュラホームが開発した「ヒルサイドテラス若葉台」で行われた、共有スペースを利用したグランピング。玄関を開ければ、まるでそこがキャンプ場[写真拡大]
今、アウトドアライフを楽しむ人が増えている。矢野経済研究所が昨年発表した調査報告によると、2016年度の国内アウトドア市場規模は推定4274億3000万円。中でも最近の流行りは、グランピングといわれる新しいキャンプスタイルだ。
グランピングとは、「魅惑的な」という意味のグラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語。2005年頃から欧米を中心にグランピングという言葉とスタイルが広がりはじめ、日本でも2015年に大手リゾートホテルチェーンを展開する星野リゾートが山梨県河口湖畔に日本初のグランピングリゾート「星のや富士」をオープンさせたのを機に日本におけるグランピングブームが一気に加速した。
ところが、このグランピングにさらに新しい波が訪れている。それが、自宅のベランダやテラス、庭などでキャンプ気分を味わう「ベランピング」だ。いわば、グランピングの自宅版。インスタグラムなどのSNSを媒介にして、お洒落なベランピングを真似する人が続出。ベランダならば天候や時間も気にしなくていい。暑い中、遠くまで運転しなくてもいいので当然、渋滞の心配もない。そんな手軽さもあって、この猛暑すらもベランピングブームの追い風になっているようだ。このブームに合わせて、無煙グリルやガーデンテーブルのセット、そしてベランピング気分を盛り上げるテーブルランタンなどの小物の売上も伸びているらしい。そして、このベランピングブームが大きな商機に繋がりそうなのが住宅業界だ。
ベランピングのできる暮らしをいち早く提案しているのは、木造注文住宅メーカーのアキュラホーム。同社が東京・稲城市で開発した「ヒルサイドテラス若葉台」では、すでに共用スペースを使った住宅内グランピングやベランピングを実施して話題になっている。同住宅街はもともと「自然とコミュニティを育む仕掛けで住んで楽しい街」として開発されたもので、住居4戸程度のそれぞれの土地を互いに出資・提供する共用スペースを設けたほか、住居のメンテナンスに使う工具やバーベキューなどを愉しむためのレジャー用品、防災備蓄品などを入居者がシェアできるような仕組みを作り、一戸だけでは実現できない街づくりを目指して設計されたという。
近所付き合いも希薄になってしまった現代社会で、シェアし合う住宅街とはなかなか面白い試みだが、確かにそういう場所ならば、住民同士でベランピングを楽しむにはうってつけの環境かもしれない。
その昔、日本家屋では、縁側に家族やご近所さんが集まって、一緒に涼んだり、遊んだり、語り合ったりした。そんな日本の古き良き暮らしが今、ベランピングという形で復活しようとしているのかもしれない。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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