ホンダ・CR-V復活(2) ホンダ方式クラリティのPHEV は最先端のはずだが・・?

2018年6月30日 09:08

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ホンダ「CR-V」。(画像: 本田技研工業)

ホンダ「CR-V」。(画像: 本田技研工業)[写真拡大]

■ホンダ方式HEVは最先端のはずだが・・・?

 ホンダは、先ごろクラリティPHEVで見せたEV走行の上限を広げる技術で、念願のトヨタHEVを超える姿を示したのだが、CR-Vの日本発売に関して、今回の2モーター新HEVシステムはクラリティと同一なのであろうか?少なくとも同じ2モーターSPORT HYBRID i-MMDなのだから、クラリティと同じ性能を装備していてほしい。新型CR-Vは2016年には北米で発売されていたモデルのため、同じ装備で日本に持ち込まないでほしいものだ。HEVエンジンが2.0Lであり、クラリティのPHEVのエンジンは1.5Lなので、新型CR-VのHEVエンジンはダウンサイジングされておらず望み薄だろう。この辺は、何とか日本市場を大切にしてほしいものだ。

【前回は】ホンダ・CR-V復活(1) 特徴のない新型CR-V

ホンダは以前から、HEVでトヨタの後塵を拝してきた。しかし、EV走行が高速域まで広がれば逆転できると目論んできたはずだ。日本市場で最新の技術を見せてほしい。世界の流行を目ざとく読んで3列シート7人乗りとしてきたが、MRによって掴んだ市場の様子だけでは、「本田宗一郎」のチャレンジ精神は戻ってこない。

 F1で「マクラーレン・ホンダ」のブランドが消滅しかかっている。その原因は、やはり「本田精神」の欠落によるものとしか考えられない。新型CR-Vは国際レベルの良い車とは感じるが、1969年のホンダ1300のように、当時1500cc70馬力が標準の時、1300ccで100馬力、しかも空冷エンジンであった驚きは今も強烈に覚えている。さらには、排気ガス規制が始まろうとしていた時、世界のメーカーが反対する中、CVCCエンジンで、世界で初めて規制値をクリアして見せた。そのシビックは小型実用車であった。F1エンジンからヒントを得た空冷1300cc100馬力と、実用車の環境対策CVCCエンジンで基準をクリアして見せた、その対比がいかにも本田宗一郎だった。

 技術的に高度になった自動車産業だが、自動運転車の領域で、世界で初の「完全自動運転を実現する」などが、本田宗一郎のイメージだ。既にサプライヤーに外注すると決めてしまったようだが、EVなどでも先進技術的テーマを持ってほしいものだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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