サントリー「こだわり酒場のレモンサワーの素」好調、年間販売計画は3倍に

2018年4月12日 09:27

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「こだわり酒場のレモンサワーの素」(写真:サントリースピリッツの発表資料より)

「こだわり酒場のレモンサワーの素」(写真:サントリースピリッツの発表資料より)[写真拡大]

 サントリースピリッツは、「こだわり酒場のレモンサワーの素」の販売が好調として、年間販売計画を当初の3万ケースから10万ケースに上方修正する。

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■手軽に居酒屋の味を再現できる

 2018年2月27日に新発売となった「こだわり酒場のレモンサワーの素」は、ソーダで割って飲むリキュール。手軽に居酒屋で飲むレモンサワーを家庭で再現できるとあり、人気急上昇中の商品だ。

 当初の年間販売計画である3万ケースは、発売後わずか1カ月で達成。販売計画を見直して、10万ケースに上方修正した。

■インパクトのあるCMで記憶に残る商品に

 「こだわり酒場のレモンサワーの素」というと、俳優の梅沢富美男さんのCM出演で、記憶に残った人も多いことだろう。レモンに扮して顔を黄色く塗った梅沢さんのインパクトある姿により、幅広い年代に認知されたものと思われる。

 味に関しても、レモンを漬け込んだ浸漬酒を使用しているというこだわりの作りで、果皮の旨みも活かしている。レモン果汁の酸味が強く感じられるため味はすっきりとしていて、様々な食事に合わせやすい。好調を受けてマーケティングも強化し、4月15日からは新TVCMが放映される。

■レモンサワーが好調なわけ

 2017年はレモンサワーの人気がかつてなく高まり、女性にもそれが広がっている。安く楽しめるイメージが強かったレモンサワーだが、ビタミンCも含まれて健康によいという、新たなイメージも加わっている。そのため若年層の女性にも人気が広がり、雑誌では「レサワ女子」というレモンサワーを好む女性を指す言葉が取り上げられたほど。

 近年若者の酒離れが顕著となり、アルコール飲料の売上は減少しつつある。ところがサワーなどに使う甲類焼酎の2017年前半の売上は減少していない。特にレモンサワーは甘くなく健康にもよさそうと思われるためか、人気が継続している。かつては中年サラリーマンが飲む印象が強かったレモンサワーだが、アルコール飲料市場を牽引する存在になりそうだ。(記事:stellarlight・記事一覧を見る

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