Mozilla、プライバシーリスクのある4つのセンサーAPIを非推奨へ

2018年3月17日 14:56

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記事提供元:スラド

headless曰く、 MozillaではFirefoxの4つのセンサーAPI(環境光・近接・方向・モーション)を非推奨にする計画だという(Google Groups — mozilla.dev.platformのコメントFirefoxサイト互換性情報の記事Register)。

 非推奨化の理由としては、これらのAPIは同一オリジンポリシー違反を含むさまざまなプライバシーリスクがあるにもかかわらずユーザーに知られず使用でき、センサーAPI標準にもマッチしない一方で、近いうちに問題への対策が行われる可能性が低いためだという。また、互換性問題の発生する可能性が低い点も理由に挙げられている。

 現在の計画としては、Firefox 60で4つのセンサーAPIを個別に有効化/無効化できるようプリファレンスを追加し、Nightlyと早期ベータ(Developer Edition)のデフォルトで環境光センサーと近接センサーを無効にする。これで問題が発生しなければ、Firefox 62では安定版でも環境光センサーと近接センサーを無効にするとのこと。方向センサーとモーションセンサーについては、いきなり無効にすると問題が発生する可能性もあるので、今後さらに検討を進めるという計画のようだ。

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