おじさんに恋する女子高生から目が離せない!「恋は雨上がりのように」の魅力とは

2018年1月23日 11:25

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■予想以上に胸弾む作品「恋は雨上がりのように」

 2018年1月になり、多くのドラマやアニメが新しくスタートしている。各作品において感想なども出つつあるも、中でも惹きつけられる作品が「恋は雨上がりのように」ではないだろうか。

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 夢を諦めてファミレス店長として働く中年男性に、恋愛に不器用な女子高生が恋する物語である。すでに2話まで放送が終了しており、原作にはないポップなイメージが恋する女子高生をより光らせているように感じる。

■誰もがあきらを応援したくなる「恋は雨上がりのように」

 「恋は雨上がりのように」の主人公である橘あきらは、元陸上部のエース。しかし、ケガのためリタイアせざるを得なくなり、やりがいを一気に失う形になる。

 ある日、雨宿りにふとファミレスに立ち寄ったあきら。やることのなくなった日々をただ過ごすことに生きがいも見いだせずにいると、一杯のコーヒーが置かれる。そのコーヒーを持ってきたのは、店のオーナーである近藤正だった。彼は雨宿りで立ち寄ったあきらを見て、サービスでコーヒーを提供すると共に手品を披露する。その心遣いに心ひかれたあきらは、彼が店長を務めるファミレスで働き始めるのだった。

 要領よく仕事をこなすあきらだが、彼女はクール美人。黙って相手を見ているだけで睨んでいると勘違いされるほど感情表現が苦手で、つい近藤を見つめるだけで「睨んでいる」と勘違いされてしまう。それでもあきらは彼と距離を縮めるべく、連絡先の交換などをしようと毎日奮闘を続けるのだった。

■原作よりもあきらの恋する感情を表現

 原作の「恋は雨上がりのように」は、どちらかというと静かに登場人物の感情を描いている印象のある漫画だった。しかし、アニメではあきらの恋する感情をカラフルな演出で見せることにより、クール美人よりも「恋する女子高生」を全面的に見せる作品となっている。その演出効果もあってか、漫画版よりもつい彼女を応援したくなる心情に駆られてしまう。

 第2話ではケガしているにも関わらず、近藤のために走ってしまいケガが悪化するあきら。ケガはそこまで悪くなかったものの、近藤は謝意を伝えるためにわざわざあきらの家に訪ねてくる。結局家に上がらず近くのファミレスに向かう2人だったのだが、あきらは我慢できず彼に告白するのだった。

 このシーンでも女子高生らしい素直さが演出されていると共に、年齢差もあって「恋の告白」と取れない近藤のユーモラス溢れる姿と現実が描かれている。ただかわいい女子高生を描くのではなく、現実に逸らした展開もこの作品の魅力だろう。

 「恋は雨上がりのように」は深夜の「ノイタミナ」枠にて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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