【新春注目銘柄】鳥居薬品は初のスギ花粉症舌下錠の国内製造販売承認取得を見直してシーズン・ストック株人気再燃

2018年1月4日 12:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■花粉症シーズン到来で再注目

 冬本番である。「冬来たりなば春遠からじ」と「春よ、早く来い」と希うのが人情というものである。しかしその春を恐れおののく人たちがいる。花粉症患者である。もう梅の咲くことから目がしょぼつき、鼻はむずむずして洗濯物は部屋干し、5月の連休明けごろまでマスクとゴーグルが離せなくなる苦しさが繰り返されるからだ。花粉症は、国民の4人に1人が罹患する国民病といわれ、そのうち約70%がスギ花粉症で、近年は発症年齢が低年齢化しているとも指摘されている。

 鳥居薬品<4551>(東1)は、昨年9月27日にこのスギ花粉症のアレルゲン免疫療法薬「シダキュア スギ花粉舌下錠」の国内製造販売承認を取得し、日本で初めて成人でも小児でも使用でき、室温保存と服薬のしやすさも特徴としている。昨年11月には薬価収載と発売を見送ったが、いよいよ花粉症シーズン到来とともに、再注目を集める見込みである。

 目下集計中の前2017年12月期業績は、昨年10月に小幅下方修正されたが、それでも売り上げ631億円(前期比4.8%増)、営業利益50億円(同30.9%増)、経常利益51億円(同27.5%増)、純利益38億円(同33.8%増)と見込んで2ケタの増益転換をキープし、年間配当48円を安定継続する。

■年初来高値奪回に再発進

 株価は、「シダキュア スギ花粉舌下錠」の製造販売承認で窓を開けて年初来高値3455円まで急伸、以来、日柄で3カ月調整、窓埋めをしてきた。投資採算的にはPERは、21倍と市場平均を上回るものの、PBR評価では0.9倍と割り負けており、シーズン・ストック株人気を再燃させ、年初来高値奪回に再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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