14日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安と反落、保険セクターが下げ主導

2017年12月14日 17:05

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記事提供元:フィスコ


*17:05JST 14日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安と反落、保険セクターが下げ主導
14日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.60ポイント(0.32%)安の3292.44ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、11.11ポイント(0.32%)安の3448.16ポイントで取引を終えている。

金融引き締めの動きを警戒。中国人民銀行(中央銀行)は14日、中期流動性ファシリティ(MLF)とリバースレポ取引を通じ資金供給したが、それぞれの金利を引き上げている。中国指標の内容を受け、国内景気の先行きも不安視。取引時間中に公表された今年11月の小売売上高は、増加率が10月実績を上回ったものの、市場予想にはとどかなかった。同月の鉱工業生産額などは、前月から伸びがやや鈍化したことが明らかにされている。

業種別では、保険株の下げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)が3.0%安、中国平安保険(601318/SH)が1.5%安で引けた。消費関連株やゼネコン株、不動産も安い。自動車株、空運株、石油関連株なども売られた。

一方、軍需関連株はしっかり。航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が1.2%高、航空機メーカーの中航直昇機(600038/SH)が1.0%高と上昇した。非鉄株と建機株も一角が物色されている。

外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.63ポイント(0.19%)安の336.76ポイント、深センB株指数が0.36ポイント(0.03%)安の1156.99ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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