12日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安と3日ぶり反落、保険株が下げ主導

2017年12月12日 17:16

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記事提供元:フィスコ


*17:16JST 12日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安と3日ぶり反落、保険株が下げ主導
12日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比41.38ポイント(1.25%)安の3280.81ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、43.43ポイント(1.25%)安の3435.94ポイントで取引を終えている。

金融引き締めの動きを警戒。来週18~20日に開催される見通しの「中央経済工作会議」では、金融デレバレッジ(負債圧縮)の強化などが打ち出されるもようだ。基本的には、10月の共産党大会での決定事項をなぞる内容になる見込みとされる。また、上海銀行間取引金利(SHIBOR)が高止まりするなか、年末に向けた資金ひっ迫の警戒感も改めて意識された。

保険株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が3.7%安、中国平安保険(601318/SH)が2.8%安と値を下げた。空運株も安い。中国南方航空(600029/SH)が6.5%下落した。ゼネコンや建機などインフラ関連株、自動車株、鉄鋼株、発電株なども下げが目立っている。銀行株や証券株、不動産株、消費関連株の一角も売られた。

一方、ITハイテク関連株の一角には買いが継続。データセンター運営の上海数据港(603881/SH)とデータ技術サービスの海量数据(603138/SH)はそろってストップ高で引けた。中国共産党中央政治局は8日午後に「国家ビッグデータ戦略推進の第2回集団学習」を開催。主催の習近平・国家主席がビッグデータ戦略の重要性を改めて強調したことが引き続き材料視されている。

外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.25ポイント(0.37%)安の336.84ポイント、深センB株指数が1.39ポイント(0.12%)安の1147.14ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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