仕事をデザインし、思い通りに遂行していくためのプロアクティブ仕事術【コンサルタントの技・プロアクティブ仕事術】

2017年12月9日 18:27

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記事提供元:biblion

 【連載最終回】「毎年同じことを繰り返せばいい」時代は終わり、能動的に先読みした仕事が求められるようになりました。世の中の変化が激しくなり、昔の通りに仕事をしていてはダメだと多くの人が気付いています。本連載では、仕事をデザインし、思い通りにプロジェクトを遂行していくための仕事のスキル「プロアクティブ仕事術」をご紹介します。

仕事をデザインし、思い通りに遂行していくためのプロアクティブ仕事術。働く人に必要な3つのスキル【コンサルタントの技・プロアクティブ仕事術】

 本連載は、書籍『プロアクティブ仕事術 コンサルタントが3年目までに身につける仕事をデザインする方法』(2017年7月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。

漠然と仕事をすると、いつのまにかできる仕事が少なくなる

 最終回となる今回は、これまでとやや色合いを異にしています。

 長期的な視点で仕事を眺めた場合、漠然と仕事をしてきた結果として、いつのまにか自分でできる仕事が少なくなる恐れがあります。
 気付いた時には、自分自身が世の中についていけず、今現在持っているスキルが「陳腐化」してきている可能性があるのです。

 いつのまにか、自分ができる仕事が少なくなってきたと感じているとすると、そのままでは手遅れになります。時代の変化は加速しています。
 技術の進歩が速いだけでなく、海外の人たちとの競争も激しくなっています。半導体の生産が台湾や韓国にシフトするとは、誰が予測したでしょう。ソフトウェアの開発がインドや中国で盛んに行われるとは、誰が予想したでしょう。あなたは、世界的な競争に巻き込まれています。
 ぼんやりしていると、あなたの仕事がなくなってしまうかもしれません。

変化する社会。誰も仕事を保証してくれない

 今は安泰と思っていても、ここまで変化が激しいと、将来さえ不安になります。果たして、私たちの仕事は今後数十年にわたって十分保証されるのでしょうか。
 いいえ、おそらく、十分保証されることはないでしょう。そもそも、誰かがあなたの仕事を保証してくれるなんてことはありません。

 将来はもっと厳しい要求がされるでしょう。将来の変化についていけるかどうか、漠とした不安がある人も多いでしょう。しかし、漠としているだけでは、本当に置いていかれます。同様に、誰かが、何をすべきか教えてくれると思っている人も、置いていかれます。
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プロアクティブ仕事術 コンサルタントが3年目までに身につける仕事をデザインする方法


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あなたの仕事は、行き当たりばったり、結果は運任せになっていませんか?
 本書は、アクセンチュアなどでコンサルタントを務めた後、独立コンサルタントとして多くのプロジェクトに参画してきた著者が、コンサルティングの現場から学んだ仕事の「基本」を整理したものです。
 「あなたが主体となってプロアクティブに仕事をまわしていく」ための方法をお伝えします。
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どんなことがあっても生き残るための「スキルプラン」

 私たちが身につけなければならないのは、どんなことがあっても生き残ることができるスキルです。
 ただ漠然と仕事をしていたのでは、こうしたスキルは身につきません。先を読んで、必要なスキルを明確に把握し、先手、先手でスキルを身につけていく必要があるのです。

 それでは、身につけるべきスキルにはどのようなものがあるでしょうか。私は三つあると考えています。
 ひとつは、仕事に直接影響する「仕事をこなすスキル」、二つ目は、常に必要な「コミュニケーションスキル」、三つ目に必要なスキルを長期的にデザインする「プランニングスキル」です。

仕事に直接影響する「仕事をこなすスキル」

 私たちが身につけるべき最初のスキルは「仕事をこなすスキル」です。このスキルは当然身についていなければならないスキルですが、狙うべきはプロフェッショナルなスキルレベルです。
 新人のころはペーペーで使われるだけかもしれませんが、数年が経過したなら、「是非、あなたに頼みたい」、「金を払ってでも頼みたい」といわれるくらいにならなければなりません。
 そのためには、まず最低限「仕事をこなすスキル」がなければならないのです。これは、必要条件です。

どんな仕事にも必要な「コミュニケーションスキル」

 「コミュニケーションスキル」とは、人ときちんとコミュニケーションを成立させることができるスキルです。
 「コミュニケーションスキル」というと、一方的にこちらの意図を人に理解させる技術を思われがちですが、それは物事の一面でしかありません。コミュニケーションは一方向ではなく、双方向なのです。双方向のコミュニケーションが成立しないとすると、それは「コミュニケーションスキル」がないということです。

 たとえば、「言った・言わない」の争いが生じるのも「コミュニケーションスキル」の問題です。こうしたトラブルを避けるには、「人の意図する要求をきちんと聞きわける」スキルと、「きちんと意図を伝える」スキル、そして「お互いの意図を確認し、共有する」スキルが必要になります。

 また、仕事では「ホウレンソウ」が重要になります。「コミュニケーションプラン」をきちんと考えて、先手でアクションを打っていくのも「コミュニケーションスキル」のひとつです。

必要なスキルを長期的にデザインする「プランニングスキル」

 「仕事をこなすスキル」、「コミュニケーションスキル」は、ぼーっと日常を過ごしていると、必ずしも身につかないスキルです。結果的に身につくこともあるでしょうが、それは単なる偶然でしかありません。意図的に「仕事をこなすスキル」、「コミュニケーションスキル」を身につけるためには、意図的に「仕事をこなすスキル」、「コミュニケーションスキル」を身につける場を作っていかなければなりません。
 意図的に行うためには、プランが必要になります。今、どんなスキルが必要か、今後どんなスキルが必要になるか定義し、計画的に学んでいく必要があるのです。つまり、プランを作ることができるスキル、「プランニングスキル」が必要なのです。

未来を視野に入れ、常に学び続ける

 自分が学び、身につけるべきスキルをきちんと見極めたら、計画を立てて学ぶべき対象を次々進化させます。成熟度に応じて、どんどん学ぶべき内容を高度にしていくのです。あなたが専門を極めると決めた分野も、次々に新しい技術やコンセプトが出てくるでしょう。すぐ、陳腐化しないように、計画的に、継続して学び続けなければなりません。

 ある分野を極めた人は、そこから応用力を発揮することもできます。ある分野でスキルを極め、高いスキルを維持することによって、常に生き残ってくことができます。その基本は、きちんと計画的にスキルを獲得していくスキルプランなのです。プランこそ、プロアクティブの技術の根本なのです。(本連載は今回で終了となります。)

書籍著者:石川 和幸さん

書籍著者:石川 和幸さん早稲田大学政治経済学部政治学科卒、筑波大学大学院経営学修士。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)、日本総合研究所などを経て、サステナビリティ・コンサルティングを設立、代表を務める。IE士補、TOCコンサルタント(Jonah資格)。専門は、ビジネスモデル構想、SCM構築導入、ERPシステム導入、管理指標導入、プロジェクトマネジメントなど。URL: http://www.susco.jp/ 元のページを表示 ≫

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