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仕事に役立つマネジメント技法のすすめ8 〜強制発想で自分の考えを深める思考管理〜
米国のビジネスマンのプレゼンテーションの特徴に『本日お話したいことは3つあります。1つ目・・・、2つ目・・・、3つ目・・・』がありましたね。物事すべてを3つで表現する手法です。日本のビジネスマンが真似して久しいです。実はこれって、思考を深める良い方法なのです。
【前回は】仕事に役立つマネジメント技法のすすめ7 〜ビジネスの結果(リザルト)を左右するプロセス管理〜
●数を求めることで強制発想する
この手法はそもそも分かり易さを追求するものです。プレゼンテーションする人が『3つあります』と言って、聞く側に『3つあるんだな』と聞く準備をさせます。『1つ目、2つ目、3つ目』と言うことで、聞く側が全体と部分を関連付けし易くするのです。
このように何でも3つで表現します。例えば、目的を3つ、視点を3つ、手法を3つにします。図解も三角形で表現する、3つの階段図で表現します。結果、強制発想することになります。
人は1つ、2つは簡単に発想できますが、3つ目が中々でてこない、そこで、強制的に3つ目を出そうとする思考法です。そうすることで、簡単に気付かない発想を手に入れることが出来るのです。
3つ出す事に慣れてきたら、『問題を10個出す』、『視点を10個出す』等数を増やすことで、強制発想を強めます。一層考えが深まるでしょう。
●分析と要約を繰り返すことで思考を深める
このように、数を求め、数を出すことに慣れてきたら、『分析と要約』をすると一層思考が深まります。
分析は分けて考えることです。何でも3つにするために分けて考えます。そのためには、『例えば?』と自問して具体的事例10個を引き出します。数多く事例を出せたら、今度は『要するに?』と自問し、本質的は言葉を探します。
『例えば?』、『要するに?』と繰り返すことで、自分の思考をアコーディオンのように広げては窄める、10個だしては3つにまとめるを繰り返します。どんどん本質に近づき、思考が深まるのです。
この思考法は自分に課すだけでなく、回りのメンバーへの質問でメンバーの思考を深めることも出来ます。(記事:KMAきむらマーケティング&マネジメント研究所 木村博・記事一覧を見る)
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