【注目銘柄】ハーモニック・ドライブ・システムズは自律調整一巡して上値試す、18年3月期第2四半期の受注高・売上高も高水準

2017年10月19日 16:07

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>(JQ)に注目したい。精密制御減速装置を主力としてメカトロニクス製品も拡大している。18年3月期第2四半期の受注高・売上高(単体)も高水準である。株価は上場来高値圏で堅調だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期第2四半期の受注高・売上高(単体)も高水準

 18年3月期第2四半期(7~9月)単体ベースの受注高は、減速装置が前年同期比2.6倍の128億59百万円、メカトロニクス製品が64.9%増の17億24百万円、合計が2.4倍の145億83百万円だった。

 四半期ベースで過去最高だった第1四半期(4~6月)との比較では減少したが、前年同期との比較では大幅増加した。用途別には産業用ロボット向けが大幅増加となり、半導体製造装置・FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置向け、金属工作機械向け、モーターメーカー向けギアヘッドも増加した。

 単体ベースの売上高は、減速装置が53.7%増の82億28百万円、メカトロニクス製品が33.8%増の13億53百万円、合計が50.5%増の95億81百万円だった。四半期ベースで過去最高だった。

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比64.6%増の495億円、営業利益が53.6%増の120億円、経常利益が50.8%増の120億円、純利益が63.0%減の73億円としている。純利益は特別利益(ドイツのハーモニック・ドライブ・アーゲーを子会社化したことに伴う評価差益)が一巡するため減益予想だが、高水準の受注を背景に好業績が期待される。

■株価は上場来高値圏で堅調、自律調整一巡して上値試す

 株価は9月19日の上場来高値6040円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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