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ノーベル物理学賞、重力波の検出に貢献したLIGOの研究者3氏が受賞
headless曰く、 2017年のノーベル物理学賞は、LIGO/VIRGOコラボレーションのRainer Weiss氏とBarry C. Barish氏、Kip S. Thorne氏が受賞した。賞は半分をWeiss氏が受賞し、もう半分はBarish氏とThorne氏の共同受賞となる。授賞理由はLIGO検出器と重力波検出への決定的な貢献(プレスリリース、LIGOのプレスリリース)。
2015年9月15日、100年前にアインシュタインが予想した重力波をLIGOが世界で初めて検出した。2015年12月26日には2度目の検出、2017年1月4日には3度目の検出(PDF)に成功している。
Weiss氏は1970年代初めにLIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)の元になる仕組みを考案。1975年に出会ったThorne氏とともに実現を目指したが、米国立科学財団の承認を受けてLIGOの建設が始まったのは1994年のことだった。同年、Barish氏がプロジェクトに加わり、大規模な観測プロジェクトを構築するのに大きく貢献することになる。3氏は20か国以上の研究者1,000人以上による共同研究プロジェクトとなったLIGOを20年以上にわたって率い、重力波観測の成功に導いた。
LIGOのプレスリリースでは、重力波の観測から2年で(通常は発見から何年も経ってから授与される)ノーベル賞が授与されるのは外部から見れば驚くべきことかもしれないが、研究は45年近く前から始まっていたのだと述べている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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