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近年急増中、一人旅の目的・理由とは?
リサーチ・アンド・ディベロプメントは、毎年実施している独自調査「生活者総合ライフスタイル調査システム CORE」を用いて、首都圏在住の18~79歳の男女における「旅行や行楽の同行者」について分析を行い、「一人旅」について詳しく調査している。
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最初の質問は、旅行や行楽には誰と行くことが多いか?子供や孫(39%)、親しい友人(26%)、夫婦(15%)、そして一人(8%)だった。今回の調査によると、「ひとり旅」をするのは1割弱、そのうち81%が男性だった。さらに詳しく調べると、ひとり旅する4人に1人は「配偶者がいる既婚者」だった。
一人で旅行する人の特徴は、同行者ありに比べて、『衣食住』『人とのおつきあい』の分野には力を入れていない人が多い。約3割はあまり人付き合いしたくない自由気ままに旅したいという人だ。一人旅の傾向としては、「趣味・教養のための活動」(67%)、「自分の学習のため」(49%)が、同行者ありの人よりも高い。つまり、一人旅派は、「趣味や教養」分野への注力度が高く“探究心”を満たしたい人が多いようだ。
だが、一人旅派の中でも、道中の出会い・人との触れ合いを求めている人もいる。「色々な人たちと積極的につきあい、輪を広げたい」(15%)、「人とはつきあいたいと思っているが、なかなか思うようにできないでいる」(21%)と、“人とつきあいたい”という気持ちを持っている人も一定数存在するようだ。
近年、旅行代理店からも『お一人様プラン』が販売され、一人旅に対するイメージも気を使わず自由気ままに行ける旅として人気だ。売りとしては、『ひとり旅』を前面に押し出すのではなく、「城下町めぐり」「鉄道の旅」「世界遺産巡り」など、“探究心をくすぐるテーマ”を強調したプランを提案している旅行代理店が多い。一人旅派でも旅先での出会いを求めている人も一定数いる。テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」で芸能人が旅先で様々な人との触れ合うあのイメージかもしれない。『探求心』『ひとり旅で触れ合い』――旅行業界はもちろんだが、他の業種でも、お一人様消費の切り口として使えそうだ。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)
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