『おおかみこどもの雨と雪』のコミカライズ担当した漫画家・優さんが死去

2017年9月25日 20:53

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 映画『おおかみこどもの雨と雪』のコミカライズ版を担当した漫画家・優さんが、2017年7月1日に急逝していたことが判明した。このことは9月24日の深夜、優さんの公式Twitterアカウントで遺族により報告されている。

■急逝の報告は遺族によるTwitterへの書き込みから

 2017年9月24日深夜。漫画家の優さんが亡くなっていたことが、彼女の夫によりTwitter上で報告された。

 それによると、今年5月から病気療養中であった優さんは、7月1日に“急性心不全”により急逝していた。Twitterには「徐々に回復傾向にあった最中のことでした」とあり、持病に直接的な関係はなく、(急逝は)突発的なであったことなどが綴られている。それに併せ優さんの夫は、突然のことで(遺族の)悲しみが深く、今日までファンへの報告が遅れたことなども謝罪していた。

 優さんが『おおかみこどもの雨と雪』などを執筆連載していた「ヤングエース」公式Twitterでも、「旦那様とご相談し、諸事が片付いてから読者の皆様にご報告する」と記載。それと共に、次号(2017年11月号)の「ヤングエース」誌上で改めて、優さんの訃報を掲載するむねが述べられている。

■漫画家デビュー作となった『おおかみこどもの雨と雪』

 優さんの夫によると、優さんは幼い頃より絵を描くことが好きで、同人誌活動を続けながら漫画家を目指していた。そんな彼女に転機が訪れたのが、細田守監督による劇場アニメ『おおかみこどもの雨と雪(全3巻)』のコミカライズだ。

 2012年に手掛けた本作により、KADOKAWAが発行する「ヤングエース」で漫画家デビューを叶えた優さんは、その後も同誌でオリジナル作品となる『五時間目の戦争(全4巻)』を2017年3月号まで連載。長編以外にさまざまな読み切り作品も執筆しており、一迅社からは2017年1月に短編集『さよなら、またね。』が刊行されている。(記事:高塔・記事一覧を見る

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