【業績でみる株価】サムティは13年4月来の高値圏、17年11月期2桁増収増益・増配予想

2017年9月15日 10:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 サムティ<3244>(東1)は、関西を地盤とする総合不動産デベロッパーである。17年11月期は物件販売が好調に推移して2桁増収増益予想、そして増配予想である。株価は13年4月来の高値圏である。上値を試す展開が期待される。

■17年11月期2桁増収増益・増配予想

 関西を地盤とする総合不動産デベロッパーである。ファンド、REIT、投資家向けの新築・再生マンション販売を主力としている。事業用地の仕入、マンションの企画・開発、賃貸募集、物件管理、販売、および保有をグループ内で完結できる総合不動産会社として成長している。なおサムティ・レジデンシャル投資法人の投資口をJ-REIT市場に上場している。

 17年11月期の連結業績予想(7月10日に増額修正)は、売上高が16年11月期比18.3%増の620億円、営業利益が20.0%増の103億円、経常利益が17.8%増の80億円、純利益が14.5%増の53億円としている。不動産事業セグメントにおける物件売却が好調に推移し、売却価格の上振れも寄与する。配当予想(7月10日に増額修正)は9円増配の年間42円(期末一括)としている。

 第2四半期累計(12~5月)は売上高が前年同期比76.9%増収、営業利益が2.0倍増益、経常利益が2.6倍増益、純利益が2.5倍増益だった。不動産事業セグメントにおける物件売却が好調に推移した。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が60.8%、営業利益が67.3%、経常利益が76.4%、純利益が81.3%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は13年4月来の高値圏

 株価は9月14日に1676円まで上伸した。7月28日の1671円を突破して13年4月1695円来の高値圏である。9月14日の終値は1641円、今期予想連結PERは7~8倍近辺、時価総額は約439億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、高値圏モミ合いから上放れの動きを強めている。上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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