イワキ<6237> 18年3月期第1四半期は増収増益。収益基盤の改善が順調に進捗。

2017年9月8日 08:07

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記事提供元:フィスコ


*08:07JST イワキ<6237>---18年3月期第1四半期は増収増益。収益基盤の改善が順調に進捗。
イワキ<6237>は化学薬品等の薬液移送に使用されるケミカルポンプ専業の総合メーカー。
液漏れのない完全無漏洩構造のマグネットポンプ及び薬液を高精度で一定量注入できる定量ポンプが主力製品で半導体・液晶、医療機器、水処理、新エネルギーなど幅広い市場への製品供給を行う。

同社は2017年8月に2018年3月期第1四半期の業績発表しており、売上高64.65億円(前期比8.6%増)、営業利益4.50億円(前期比46.6%増)、経常利益6.23億円(前期比22.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4.51億円(前期比37.2%増)と増収増益で着地。

ケミカルポンプ事業の地域別売上は、国内の半導体・液晶市場と表面処理装置市場が好調に推移したことに加え、医療機器市場、水処理市場、化学市場も堅調に推移。海外ではアジア地域の半導体・液晶市場、表面処理装置市場への設備投資がけん引し前期比で大幅増加。中国では医療機器市場の需要増加により前期比約5割の増加。営業利益は前期比より大幅改善しており、売上増による増収効果と利益率が良い主力製品のマグネットポンプ、定量ポンプが堅調に伸びる。

同社は10年ビジョンとして2025年3月期で売上高400億円、売上高営業利益10.0%を掲げており、今期は第一期中期経営計画の2期目。種蒔期として収益基盤の再構築と位置づけている。医療機器、新エネルギー、水処理などの強化市場への経営資源を優先的に投入し製品開発の効率化を図る。成長市場である中国においては中国現地法人を設立し、部品調達や生産委託などによるコスト削減と流通経路の簡素化による製品納期の短縮を目指す。

2018年3月期決算は、売上高265.17億(前期比5.5%増)、営業利益16.72億(前期比%14.1増)、経常利益19.69億(前期比7.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は14.50億(前期比14.2%減)。年間配当金は1株当たり59円を見込む。《TN》

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