JAMSTECとNHK、探査史上最深8178mの深海で魚類の撮影に成功

2017年8月28日 07:05

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水深8,178m地点で撮影されたシンカイクサウオの仲間。(写真:国立研究開発法人海洋研究開発機構発表資料より)

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 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)と日本放送協会(NHK)は、共同で、マリアナ海溝の深部、水深8,178メートルにおいて遊泳する魚類の撮影に成功した。この発見は、正確な記録が残るものとしては、魚類の映像が記録された最も深い水深の記録となる。発見された魚は、シンカイクサウオの仲間で、マリアナスネイルフィッシュと見られている。

【こちらで紹介】特別展「深海2017」、東京・上野の国立科学博物館にて開催

 深海の探査というのは困難なものである。一説には宇宙探査よりも難しいと言われているほどだ。何より厄介なのは、その極めて高い水圧環境にある。

 そうしたわけで、深海生物についての研究は進んでいない。だが知られている限りの探査記録によれば、深海9,000メートルを越える深度で、魚類が確認された例はいまのところ無いという。

 魚類サンプルの最も深い深度からの例としては、大西洋のプエルトリコ海溝で回収された水深8,370メートルでのヨミノアシロの例があるが、これは網で取られたもので、現場の映像などは撮られていなかった。

 今回の研究のために、JAMSTECとNHKは、4Kカメラを搭載する専用の自動昇降式の観測装置、フルデプスミニランダー(以下、ランダー)を開発した。5月、深海調査研究船「かいれい」で調査航海を行い、一説に魚類の生息限界深度であるとされる水深8,200メートルに近い、8,178メートル地点にランダーを設置した。

 すると、着底から17時間37分後、一匹のシンカイクサウオが泳いで現れ、これを撮影することに成功したのである。なお、より浅い地点での探査データとの比較からして、この深度におけるシンカイクサウオの生息密度は極めて低いとみられるという。

 今回撮影された映像は、国立科学博物館で開催中の特別展「深海2017」において、8月28日から公開される予定となっている。(藤沢文太)

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