NICT、レーザーカオス由来の乱数使い教科学習プロセスの高速化

2017年8月24日 21:45

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記事提供元:スラド

 情報通信研究機構(NICT)が、半導体レーザー由来の光カオスを強化学習アルゴリズムに使用するための乱数源として使用できることを実証したと発表したPC Watch)。

 強化学習のアルゴリズムでは乱数を使用するものがあるが、高品質な疑似乱数を高速に生成することは難しいことが知られている。乱数を高速に生成する手法として、半導体レーザーに外部から光を注入するとランダムな振る舞いを示す状態(カオス)となることを利用するものがあるが(過去記事)、今回の研究ではこの手法を使って乱数を生成することで、コンピュータなどの疑似乱数生成器を使用する場合と比べて大幅に高速に教科学習プロセスを実行できることを確認できたとしている。

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