乃木坂・生駒里奈と生田絵梨花が見せた『乃木坂ファースト』

2017年8月23日 17:03

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 乃木坂46の夏の全国ツアーも佳境を迎えている。東京を皮切りに始まった今回のツアーは仙台、大阪、そして現在行われている名古屋、最後は10月の新潟とつながっているが、昨年までとはかなり変わったセットリストと内容になっており、概ね高評価なようだ。

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 今回は、生駒里奈が舞台のため欠場。仙台までは出演していた生田絵梨花も欠場。体調不良による卒業を発表した中元日芽香も全休。アンダーセンターの北野日奈子も体調不良で万全ではなさそうと言われ、名古屋では舞台で怪我をした伊藤純奈も欠場となっている。

 普通、これだけ主力メンバーが欠けてしまうと、ファンからはブーイングが出るものだと思うのだが、その声はそれほど大きくない。3期生をフィーチャーした舞台構成もあるが、何より出場しているメンバーの気迫や熱気が、欠けたメンバーの穴を埋めるのではなく、新しい魅力を引き出しているのだと言っていいだろう。

 ライブに関するレポは後日にするとして、今回紹介したいのは、生駒里奈が出演した舞台『モマの火星探検記』における評価である。

 乃木坂にとって大切な全国ツアーを休み、髪を金髪に染めて挑んだ舞台は、夏休みということもあって多くの子供たちも見に来ている作品だったが、とにかく評価が高い。いや、まったくと言っていいほど批判が見当たらない出来であることは素晴らしいが、さらに素晴らしいのは、共演者やスタッフ、そして観客から、「生駒里奈という女優がすごくよかった」「ユーリがすごくかわいかった」という大絶賛なのだ。

 乃木坂が、そのコンセプトの中に演劇に力を入れているというのは、以前にも紹介したが、デビュー曲からずーっとセンターをつとめ、間違いなく乃木坂の顔であった生駒里奈が、乃木坂のライブを全休するというのは非常に思い切った手段である、

 しかしながら、そんなライブを全休してまで挑んだ舞台を成功に導いたことで、乃木坂メンバー全員にとって非常にいい風を呼び込んだことも確かだ。

 多くのアイドルグループのファンは、グループを第一に活動しないメンバーを攻撃する傾向が強い。外仕事を理由にライブや握手会を欠席しようものなら、必ずと言っていいほど「さぼった」という悪評をたて、「真面目にやっている他のメンバーに迷惑だ」という中傷が起こり、長期の舞台やロケなどを伴う仕事には使いづらいという印象があった。

 しかしながら、生駒、生田のような主力メンバーですら、グループ活動を離れても、全力で外仕事に取り組んで結果を出してくれるとなれば、他のメンバーにとっても長期ロケの企画やロングランの芝居への出演がしやすくなってくる。さらに、主力の離脱があってもライブを成功させられる、層の厚いメンバーがいるということで、さらに乃木坂というブランドの存在感が増すという形となり、むしろ「欠場することで乃木坂が成長する」という効果もあるのだ。

 これは、今後、メンバーの卒業があっても、乃木坂ブランドは輝きを失わず、さらに卒業生もまた「乃木坂出身なら安心できる」とオファーが増えるという好循環が期待できるのではないだろうか?もしこれが成功すれば、乃木坂は前代未聞の「世代交代に成功した女性アイドルグループ」になるのかもしれない。(潜水亭沈没)

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