【中国の視点】単身者向けサービス:中国で急増、無印良品も参入

2017年8月17日 14:36

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記事提供元:フィスコ


*14:36JST 【中国の視点】単身者向けサービス:中国で急増、無印良品も参入
中国における単身成人未婚者の増加を受け、外食産業や単身者向け製品に対する需要が急増している。

統計によると、中国の単身成人未婚者は現在約7700万人となり、2012年に比べると16%増加したという。また、2021年には9200万人まで拡大すると予測されている。大都市における晩婚化の進行や離婚率の上昇などが主因だとみられている。

上海市の平均初婚年齢(女性)は現在30歳まで上昇し、2011年の27歳を上回っている。また、同市の離婚率も過去10年で2倍に拡大。都市部では、16%の成人は1人で暮らしているとも報告されている。単身世帯の増加に伴い、外食などに関連したサービス市場も急速に拡大している。

専門家は、単身者は旅行や外食する機会が2人以上の世帯を上回っていると指摘。また、自炊機会が少ないため、出前サービス対する需要も多いとの見方を示した。

なお、単身者世帯の増加を受け、飲食産業の宅配サービスの売上高は昨年通期で44%増加した。また、無印良品も炊飯器など単身者向け家電を中国の店舗での販売を開始している。《AN》

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