【注目銘柄】マクニカ・富士エレホールディングスは5月高値に接近、18年3月期1Q大幅増益で通期予想に増額余地

2017年8月14日 09:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>(東1)に注目したい。15年4月にマクニカと富士エレクトロニクスが統合した独立系の大手半導体商社である。18年3月期第1四半期は大幅増益だった。需要が高水準で通期予想に増額余地があるだろう。株価は5月高値を更新。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Qは大幅増益、通期予想は増額の可能性

 7月31日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高が前年同期比16.2%増の1094億31百万円、営業利益が2.1倍の27億64百万円、経常利益が60.5%増の29億99百万円、純利益が65.9%増の20億28百万円だった。

 集積回路および電子デバイス・その他事業の大幅伸長が牽引した。海外サーバー向けビジネス関連、車載関連、半導体製造装置関連などが好調に推移して18.7%増収、8.5倍営業増益だった。ネットワーク事業はハードウェア商品が低調で、販管費の増加も影響して14.5%減収、58.5%営業減益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比5.4%増の4200億円、営業利益が6.0%増の111億円、経常利益が14.2%増の110億円、そして純利益が4.1%増の68億円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.1%、営業利益24.9%、経常利益27.3%、純利益29.8%と順調である。需要が高水準であり、通期予想に増額余地があるだろう。

■株価は5月高値に接近、好業績を評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて10日は1847円まで上伸する場面があり、5月高値1841円を更新した。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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