新国立競技場建設に携わっていた23歳男性が自殺、現場は過酷な状況

2017年7月26日 08:56

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記事提供元:スラド

 2020年東京オリンピックの会場であり、2012年にザハ・ハディド氏によるデザインが決定したものの、2015年に工期や予算の問題からデザインがまったく別のものに変更された新国立競技場だが、建設作業に関わる23歳男性が今年3月に自殺していたことが報じられている。男性は昨年4月に新入社員として建設会社に入社したばかりで、昨年12月に地盤改良工事の現場監督を任されたものの、月211時間を超える残業、深夜勤務、徹夜などの過重労働によってうつになり自殺したという(ハフィントンポスト日刊ゲンダイ)。

 日テレNEWS24によると、現場では工期に余裕がなく、さらに現場での作業内容の変更も頻繁に発生していたという。また、日経コンストラクションの取材によると、男性が所属していた会社側は労働時間を把握しておらず、また労使間で定められていた時間外労働の最大時間は原則45時間、特別な場合でも80時間だったという。

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