14日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と5日続伸、本土不動産株の上げ目立つ

2017年7月14日 18:03

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記事提供元:フィスコ


*18:03JST 14日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と5日続伸、本土不動産株の上げ目立つ
14日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比43.06ポイント(0.16%)高の26389.23ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が50.63ポイント(0.47%)高の10728.07ポイントと4日続伸した。売買代金は775億3300万香港ドルに縮小している(13日の売買代金は962億8500万香港ドル)。

米株高が追い風。米利上げペースが緩やかになるとの見方が強まるなか、昨夜のNYダウは史上最高値を連日で更新した。本土マネーの流入も買い安心感を誘う。上海・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)を通じた取引では、13日まで14営業日連続で香港株が買い越された。買い越し額も今週に入り高水準で推移している。もっとも、上値は限定的。ハンセン指数は約2年ぶりの高値水準を回復しただけに、利食い売り圧力が意識されている。指数はマイナス圏に落ち込む場面もあった。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の中国海外発展(688/HK)と華潤置地(1109/HK)がそれぞれ6.9%高、3.5%高、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.9%高、天然ガスの昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.1%高と上げが目立った。

鉄鋼やセメント、石炭など資源・素材セクターもしっかり。鞍鋼(347/HK)が3.2%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.3%高、中国中材(1893/HK)が2.5%高、中国建材(3323/HK)が1.5%高、中国中煤能源(1898/HK)が4.3%高、エン州煤業(1171/HK)が1.4%高と上昇した。鞍鋼に関しては、同社が中間期の大幅増益見通しを発表したことが材料視されている。

建機セクターも急伸。中国龍工HD(3339/HK)が5.2%高、中聯重科(1157/HK)が4.5%高と値を上げた。各種インフラプロジェクトが進ちょくするなか、建機需要が好調に伸びると期待されている。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3222.42ポイントで取引を終えた。13日に続き大型優良株が相場をけん引。金融株の上げが目立った。ゼネコンや建機などインフラ関連株もしっかり。


【亜州IR】《CS》

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