利上げペースの加速に期待が高まる中、インフレが一過性かを確認するべく経済指標に注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)

2017年7月11日 17:10

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記事提供元:フィスコ


*17:10JST 利上げペースの加速に期待が高まる中、インフレが一過性かを確認するべく経済指標に注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)
こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週末の7月2日に投開票された東京都議選は小池支持勢力で過半数を獲得する圧勝、自民党の惨敗となりました。「住信SBIネット銀行のウィークリーレポート」では、『自民党が歴史的大敗となったことで、週明けのシドニー市場ではドル/円が111円90銭の安値を付ける場面が見られました。しかし、一地方選挙とはいえ自民党大敗を受けて、安倍政権が景気対策など支持基盤の立て直しに向け、まずは内閣改造に動くのでは、との思惑から日経平均は堅調に推移』と都議選の結果について紐解いています。さらに、レポートでは、日銀の指値オペの通告や国債買い入れの増額に加えて、6月の米雇用統計、G20などについても言及しています。

では今週の注目ポイントはどこなのでしょうか?

「ウィークリーレポート」では経済指標に注目し、『米国6月の小売売上高や消費者物価指数が14日の21時30分に発表されます。前週末の雇用統計の結果から労働市場の改善が確認されたことで、利上げペースの加速に期待が高まる中、FRB内で認識の分かれるインフレが一時的かどうかを確認するための大きなヒントになるだけに注目です。また13日の中国の貿易収支(6月)も注目です』と見所を伝えています。

さらに、イエレンFRB議長の議会証言について、『イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は、12日に下院金融サービス委員会、13日に上院銀行委員会で半期議会証言を行います。今年後半にバランスシート縮小の開始と追加利上げ実施の思惑が広がる中、議長がどこまで突っ込んだ発言をするのかが注目されます。また、来年2月3日に任期満了を迎え、再任の可能性は低いと見られていることから、イエレン議長にとってはおそらく最後の半期議会証言になる可能性を含めて注目です』との見解を示しています。

最後に今週発表される主な経済指標をご紹介します。
10日  日本 機械受注-5月 中国 消費者物価指数-6月 中国 生産者物価指数-6月

ドイツ 貿易収支-5月

11日  カナダ 住宅着工件数-6月 米国 卸売在庫-5月 サンフランシスコ連銀ウィリアムズ総裁講演 FRBブレイナード理事講演 米国3年債入札

12日  英国 失業保険申請件数-6月 英国 失業率-6月 欧州 鉱工業生産-5月FRBイエレン議長半期議会証言(下院) カナダ中銀政策金利発表 米国10年債入札、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)

13日  中国 貿易収支-6月 ドイツ 消費者物価指数(改定値)-6月 カナダ 新築住宅販売価格指数-5月 米国 生産者物価指数-6月 米国 新規失業保険申請件数 FRBイエレン議長半期議会証言(上院)シカゴ連銀エバンス総裁講演 米国30年債入札 米国 月次財政収支-6月

14日  欧州 貿易収支-5月 米国 消費者物価指数-6月 米国 小売売上高-6月 米国 鉱工業生産-6月 米国 設備稼働率-6月 米国ミシガン大学消費者態度指数・速報値-7月 米国 企業在庫-5月

前述の米6月小売売上高、米6月消費者物価指数以外にも盛りだくさん、しっかりチェックしていきましょう!
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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