【注目銘柄】ダイセキは08年来の高値圏、18年2月期第1四半期大幅増益で通期増額の可能性、好業績を評価して上値試す

2017年7月5日 16:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ダイセキ<9793>(東1)に注目したい。工場廃液中間処理・リサイクル事業を主力として、子会社ダイセキ環境ソリューション<1712>(東1)が土壌汚染調査・分析・処理事業も展開している。18年2月期第1四半期は大幅増益だった。通期も2桁増収増益予想である。そして増額の可能性がありそうだ。株価は15年6月高値を突破して08年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年2月期第1四半期大幅増益、通期2桁増益予想で増額の可能性

 18年2月期第1四半期(3月~5月)連結業績は、売上高が前年同期比9.5%増の127億20百万円となり、営業利益が同25.2%増の23億円、経常利益が同26.6%増の23億48百万円、そして純利益が同54.8%増の15億48百万円だった。

 主力の工場廃液中間処理・リサイクル事業が牽引して増収・大幅増益だった。積極的な営業活動による顧客数の増加、国内鉱工業生産の緩やかな回復に伴う受注増加に加えて、リサイクル燃料の販売価格上昇なども寄与した。

 通期の連結業績予想は売上高が17年2月期比10.3%増の488億円、営業利益が同17.6%増の83億80百万円、経常利益が同17.0%増の84億60百万円、純利益が同20.5%増の49億80百万円としている。

 主力の工場廃液中間処理・リサイクル事業が順調に推移する。子会社の土壌汚染調査・分析・処理事業は、当年度受注案件の売上計上が第4四半期(12月~2月)に集中する見込みだ。また年度後半から国内大規模プロジェクトが徐々に始動するため受注拡大が期待されている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.1%、営業利益27.4%、経常利益27.8%、純利益31.1%と高水準である。通期ベースでも好業績が期待される。そして増額の可能性がありそうだ。

■株価は08年来の高値圏、好業績を評価して上値試す

 株価は7月3日に2739円まで上伸した。15年6月高値2580円を一気に突破して08年来の高値圏だ。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって緩やかな上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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