夏のエアコン、快眠には「湿度」調節がポイント ダイキンが使い方調査

2017年7月5日 08:57

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「温度」を気にする人は多いが、「湿度」はほとんど意識されないようだ。

「温度」を気にする人は多いが、「湿度」はほとんど意識されないようだ。[写真拡大]

 空調メーカーでは業務用から家庭用まで取り扱い、世界トップシェアを誇る「ダイキン工業」。空調を知り尽くした同社が、夏の寝室でのエアコンの使い方について20代~70代の男女1,000人を対象にその実態を調査した。

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 エアコン事業は東芝を除く国内の電機メーカーの多くが手放さず手元に残しており、この分野に限っては世界でしのぎをけずれる家電分野なのだ。

 ダイキン工業は、2017年には「NEXT AIR PROJECT」(空気で答えを出すプロジェクト)をスタートさせている。多様な視点から「空調の可能性」を見つめ直し、次世代の空調機をデザインするプロジェクトだ。エアコンを上手に取り入れて、生活の質をより一層向上させていくことが狙いだ。

 今回の調査結果だが、まず最初に「暑くて寝つけない時があるか?」という質問を投げかけた。暑さから「なかなか寝つけない」人(63.1%)、「夜中に途中で起きてしまう」人(61.2%)が共に6割以上いた。

 夏の寝室でのエアコンの使い方として「一晩中つけっぱなし派」「タイマー使用(切り/入り)派」、の中では、半数以上が「タイマー使用派」であることが分かった。たが、どの使い方をしても「暑さで寝つけない」や「暑くて夜中に途中で起きてしまう」など、心地よい眠りにはつながっていないことも分かった。

 また、多くの人がエアコンは「温度」調節する使い方をしており、「湿度」コントロールに注意している人は極めて少ないという結果も出ている。

 睡眠とエアコンの使い方を研究している奈良女子大学の久保博子教授によると、「夏、快適に眠るためには入眠(眠り始め)に『湿度』をコントロールすることが重要」と提案している。猛暑が予想される今年2017年の夏は湿度コントロールで、快適な睡眠にチャレンジしてみてはどうだろう。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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