「和のあかり×百段階段展」、日本の祭りが目黒雅叙園に光を灯す

2017年7月3日 19:42

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記事提供元:ファッションプレス

 「和のあかり×百段階段展~日本の色彩 日本の意匠~」が、2017年7月1日(土)から8月27日(日)まで、東京・目黒雅叙園で開催される。

 2015年の初開催以降毎年人気を集め、現在累計来場者数9万人となった人気イベントが、2017年夏も目黒雅叙園へ。今年は「日本の色彩と意匠」をテーマに、職人やアーティストたちが新たな芸術作品を作り上げる。

■有形文化財「百段階段」とは

 展示会場となる文化財「百段階段」は、色彩豊かな7つの部屋で構成された建物だ。各部屋は、昭和初期を代表する様々な画家たちが描いた126枚の日本絵画や職人たちの技が光る装飾に囲まれている。ホテル雅叙園東京の前身となる建物で、当時は食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた場所として使われていた。今回は「祭り」「アート」「職人」の3つのジャンルを中心に、全国各地から集めた作品をアートイルミネーションとして飾り、各部屋に”和のあかり”を灯す。本記事では中でもおすすめエリアを紹介。

■大迫力の青森ねぶた、動物の巨大切り絵が「百段階段」とコラボ

 見逃せないのが大迫力の「青森ねぶた」展示。「漁樵の間」には2014年に開催された東北三大祭りの「青森ねぶた祭」で実際に出陣したものが展示されており、古典「相馬太郎良門 妖術を修る」の一場面を表現したデザインとなっている。脇にいるカエルは、今回のために作られた作品。色彩豊かな「ねぶた」と絢爛豪華な部屋のコラボレーションは息を呑む美しさだ。

 進んだ先の「草丘の間」には、切り絵の動物たちが生息する森が出現。床に人工芝が敷かれ、その上に熊や猿、鹿、うさぎ、イノシシなど、大小様々な切り絵が無数に並べられている。他の展示に比べ少し洋風のため、和洋折衷な雰囲気が楽しめるのも良い点だ。動物たちが描かれたフォトフレームが用意されているので、記念撮影をしてみては。

■ステンドグラス、風鈴など工芸品は過去最大規模

 日本の職人技が光る伝統工芸品は、過去最大規模の広さに。浮世絵や鶴、花々をモチーフにした美しいステンドグラスの数々、プロジェクションマッピングを施したユニークな陶器、さらに透明アクリルのランタンで“夜の森”を表現した空間など、夢心地な世界が各部屋に広がる。

 一番上の部屋「頂上の間」はクッションが用意されておりリラックスできる空間なので、休憩するのにぴったりだ。まるで水面のような青いタイルが敷かれており、頭上からは涼しげな音色を奏でる風鈴が無数に浮かぶ。一息つきながら、風鈴を眺めてみてはいかがだろう。

■山口県の金魚ちょうちん、長崎の龍ランタンも

 目黒雅叙園内には日本各地の祭りが大集合しているので、ぜひチェックしてほしい。毎年人気となっている山口県の「柳井金魚ちょうちん祭り」の金魚ちょうちんは2,000個に光りが灯され、思わず写真を撮りたくなる可愛さ。また、初出展となる長崎の冬の風物詩「長崎ランタンフェスティバル」からは、巨大な龍のランタンが登場する。

■展示品を実際に買えるグッズコーナー

 展示を楽しんだ後は、グッズコーナーに足を運んでみて。ここではミニサイズの“金魚ちょうちん”が購入できるほか、吹き上げる「鯨花火」、「ねぶた」をモチーフにした様々なグッズなど、本来地方でしか手に入らないレアなグッズがラインナップ。記念として、ぜひ家に持ち帰りたい。

【詳細】アートイルミネーション「和のあかり×百段階段展2017 〜日本の色彩 日本の意匠〜」開催期間:2017年7月1日(土)〜8月27日(日)会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」住所:東京都目黒区下目黒1-8-1開催時間:・日曜日〜木曜日 10:00〜18:00(最終入館17:30)・金曜日、土曜日 10:00〜20:00(最終入館19:30)※夜の文化財ガイドツアー 18:15(受付)、18:30〜19:30(見学)その後食事入場料:当日券 1,500円、前売券 1,200円、館内前売券 1,000円、学生800円※全て1名料金※価格は税込【問い合わせ先】イベント企画TEL:03-5434-3140(10:00〜18:00)

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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