"車両別の混雑"を表示「東急線アプリ」「NAVITIME」などが提供開始へ

2017年6月28日 07:33

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「東急線アプリ」の画面イメージ(東急電鉄の発表資料より)

「東急線アプリ」の画面イメージ(東急電鉄の発表資料より)[写真拡大]

  • 「NAVITIME」の画面イメージ

 東急電鉄のスマホアプリ「東急線アプリ」と、ナビタイムジャパンのスマホアプリ「NAVITIME」「乗換NAVITIME」に、車両別の混雑度が把握できる「車両別混雑度表示」機能が追加された。今までは電車単位での混雑表示であったが、この機能では車両ごとに混雑の度合いを示すアイコンを表示させる。電車の遅延を減らし、快適な乗車を提供するためのサービスだ。

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■座れるか、乗れるか、乗れないかがアイコンで分かる

 「東急線アプリ」「NAVITIME」「乗換NAVITIME」では電車の混み具合をアイコンで簡単に確認可能な機能がすでにある。アイコンは四角い枠の中に人がいるもので、青色で人が座っているアイコンなら「座席に空きがある」、緑色で座っている人と立っている人がいるなら「立って乗車が可能」、赤色で四角い枠から人がはみ出していると「乗車できない」といった具合に、ひと目で混雑度が理解できる。自分が乗る予定の電車について停車する駅ごとに混み具合を表示させたり、乗車予定駅から何分発の電車であれば確実に乗れるかなどを検索できる。

 今回の追加機能では、電車全体の混雑具合だけでなく「車両別」の混雑具合も表示する。乗車のため順番待ちをしていた車両は人がいっぱいで乗れなかったが、別の車両なら乗れたのに…ということがこの機能によって防げるかもしれない。

■東急電鉄とナビタイムジャパンの技術で実現可能に

 ナビタイムジャパンは混雑を予測する技術「電車混雑シミュレーション」を持っている。首都圏で約2,500万人が乗る電車を推定し、経路検索エンジンでシミュレーションすることで混雑を予測してアイコンで表示するという仕組みだ。そして東急電鉄には、車両別の荷重状況から割り出した乗車率データがある。この2つを組み合わせることで、「車両別混雑度表示」を実現させた。

 通勤通学ラッシュの電車はストレスが溜まる。このアプリ機能によって少しでも満員電車から解放されることを期待したい。「車両別混雑度表示」機能の開始は、「NAVITIME」および「乗換NAVITIME」は6月27日から、「東急線アプリ」は1カ月後の7月末を予定している。

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