新型アウディA8のアクティブサス、運動性能・快適性・安全性のレベルが違う

2017年6月26日 08:16

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記事提供元:エコノミックニュース

新型アウディA8は、今回初めて車両の主電源に採用した48ボルトシステムをベースとした、新開発のアクティブサスペンションによって、ドライバビリティ、乗り心地を含めた快適性、そして乗員の安全性を飛躍的に高めた

新型アウディA8は、今回初めて車両の主電源に採用した48ボルトシステムをベースとした、新開発のアクティブサスペンションによって、ドライバビリティ、乗り心地を含めた快適性、そして乗員の安全性を飛躍的に高めた[写真拡大]

 アウディが、7月11日にバルセロナで開催される「アウディサミット」で、世界初公開する予定の大型サルーン、新型アウディA8の概要を公開した。

 新型アウディA8は、ショーファードリブンのも対応する大型ラグジュアリーセダンだ。新たにアクティブサスペンションを採用し、快適性重視のユーザーに極めてスムーズな乗り心地を提供する。

 その一方、運転好きのオーナードライバーはスポーツカーのようなダイナミックな運動性能を満喫することができるとも。このアウディA8の柔軟性は、今回初めて車両の主電源に採用した48ボルトシステムをベースとした、新開発のアクティブサスペンションによって実現しているという。

 新型アウディA8で、新しく開発したアクティブサスペンションは、完全アクティブ制御の「エレクトロメカニカル・サスペンションシステム」だ。個々のホイールを独立制御して、道路の状況に的確に対応する。各ホイールには、48ボルトの主電源システムにより駆動される電気モーターが備わり、それらのモーターには、複数のギヤ、チタン製トーションバーを内蔵したロータリーチューブ、カップリングロッドを介してサスペンションに1100Nmの力を加えるレバーなどが組み合わされている。

 フロントカメラからのデータをもとに、システムは車両前方の道路状況を監視し凹凸を検知して、事前にアクティブサスペンションを調整する。アウディが開発したプレビュー機能により、クルマがその凹凸に到達する前にアクチュエーターに適切なストローク幅を伝えて、積極的にサスペンションを制御するシステムだ。サスペンションが適切なタイミングで事前に対応することで、完璧に揺れや振動を解消する。このプロセスに要する時間は、わずか千分の数秒に過ぎないという。

 新型Audi A8用に最適なチューンが施されたエアサスペンションとこの革新的なサスペンションコンセプトの組み合わせは、まったく新しいドライビング体験が実現した。

 また、ダイナミックステアリングと後輪ステアリングを組み合わせた革新的なダイナミック・オールホイールステアリング(4輪操舵)により、敏捷性と安定性を両立させた。ステアリング特性はスポーティかつダイレクトであり、その一方で、高いレベルの操縦安定性も確保されている。ステアリングフィールも、快適性重視からフィードバックを高めた設定まで、幅広い調整が可能。さらに最小回転半径はアウディのCセグセダンであるA4の数値よりも小さい。

 新型A8のアクティブサスペンションは、パッシブセーフティもまったく新しいレベルに引き上げた。セントラル・ドライバーアシスタンス・コントローラーにネットワークされた多数のセンサーが組み込まれたシステムは、衝突の可能性をいち早く検知。25km/h以上での側面衝突が避けられないと判断された場合には、サスペンションのアクチュエーターが、0.5秒以内に衝撃を受ける側のボディを最大80mm持ち上げる。その結果、サイドシルやフロアの構造体など、ボディ強度の高い部分で衝突の衝撃を受けるようになる。それにより、ボディを持ち上げない場合と比べて、乗員にかかる衝撃の負荷を最大50%低減させることができます。

 新型アウディA8のサスペンションシステムは、ドライバビリティ、乗り心地を含めた快適性、そして乗員の安全性を飛躍的に高めたアクティブサスと表現できそうだ。(編集担当:吉田恒)

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