DEAR・L Research Memo(2):主力の都市型マンション開発から人材派遣・トランクルーム管理まで多角経営

2017年6月22日 15:18

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記事提供元:フィスコ


*15:18JST DEAR・L Research Memo(2):主力の都市型マンション開発から人材派遣・トランクルーム管理まで多角経営
■会社概要

1. 会社概要
ディア・ライフ<3245>は、都市型マンションの開発事業・収益不動産の投資事業などのリアルエステート事業を中核に、人材派遣事業及びセルフストレージ(トランクルーム等のレンタル収納スペース)ビジネス向けBPO(ビジネス・ブロセス・アウトソーシング)サービスを展開する企業グループである。2004年の会社設立以来、東京圏に特化した主に単身者・DINKS向けマンションの開発(リアルエステート事業)を主軸として急成長を遂げた。阿部幸広社長をはじめとした専門性の高い人材の不動産目利き力が強みである。会社設立とほぼ同時にスタートさせた不動産業界向けの人材派遣業(セールスプロモーション事業)では、不動産業界に精通した強みを生かした細かなサポートで派遣先、派遣スタッフ両方からの高い信頼を獲得している。2009年に子会社化したパルマを通じて提供しているセルフストレージビジネス向け向けBPO事業(アウトソーシングサービス事業)では、滞納保証・督促、契約受付、入金管理などの実務代行、集客・契約決済にかかるITサービス、物件供給から開業支援まで一気通貫で代行するサービスなどを重層的に提供し、国内企業が保有するセルフストレージの約6割で何らかのサービスを展開し、マーケットリーダーの地位を確立している。

2007年8月、会社設立から3年弱で東証マザーズに上場。2015年8月には東証1部に昇格した。2009年5月に子会社化した(株)パルマファイナンシャルサービシーズ(現パルマ)は2015年8月に東証マザーズに上場している。スピード感あふれる多角経営が同グループの特長だ。

2. 事業内容
主力のリアルエステート事業では、東京圏エリアを中心に都市型マンションの開発、収益不動産の売買などを展開する。1棟30戸~50戸の単身者・DINKS向けマンションの開発を得意とし、開発後は1棟単位で販売会社に売却する。全社売上の81.7%(2017年9月期第2四半期)、全社営業利益の84.3%(同)を稼ぐ大黒柱である。セールスプロモーション事業は、不動産業界に対して営業・事務系のスタッフを派遣し、販促業務サポートを展開する。女性スタッフの比率が高く、マンションのセールスサポートスタッフの需要が大きい。全社売上の3.3%(同)、全社営業利益の5.8%(同)である。アウトソーシングサービス事業は、パルマが展開するセルフストレージビジネス向けBPOサービス、ITソリューション、ターンキーソリューションサービス(セルフストレージ施設開発・開業支援事業)である。BPOサービスの受託件数は61,197室(同)、集客・予約サイト「クラギメ」には22.5万室を超える登録があり、ストック型の事業特性のため安定成長している。全社売上の15.0%(同)、全社営業利益の9.9%(同)を構成する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)《TN》

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