豊洲市場に移転で決着か 築地も売却せず活用

2017年6月13日 07:37

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豊洲市場。(c) 123rf

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 長らく東京都政最大の懸案事項であった、市場移転問題がようやく一つの解決に辿りついたようだ。小池百合子東京都知事が、豊洲市場への移転で調整するよう、都庁幹部に指示していたことが12日明らかになったという。日本経済新聞が伝えた。ただし、築地市場も売却はせず、何らかの形で活用する道を探る模様。

【こちらも】築地市場、2013年の土壌調査で基準を超える有害物質が検出

 これに先立って、東京都の専門家会議は、豊洲移転と築地改修の両案を併記した報告書をまとめ、移転の可否判断に必要な情報は、ほぼ知事の手元に揃った状況となっていた。

 豊洲市場について、ベンゼンなどの有害物質が検出されていたことは事実である。そこで、「土壌が一部むき出しになっている、市場の地下をコンクリート等で覆う」「換気設備を増設」「地下水をくみ上げるポンプを強化する」「地下水管理システムの排水機能を強化する」などの対策が専門家会議により提唱された。

 科学的学術的な観点からいえば、これらの対策により豊洲市場の環境面でのリスクはほぼなくなるとされている。ただ問題は、工事にかなり長期の期間と、数十億から百数十億円程度のコストがかかるという点であるが、豊洲移転を中止した場合にも別種のコストがかかるという前提がある以上、これはやむを得ない決断だったのではあるまいか。

 さて、築地市場はどうするか。もともとは完全閉鎖の上取り潰して残った土地はきたる東京オリンピックのために活用するという案があったのであるが、それはなくなったようである。

 築地は築地で様々な問題があることが、事前に分かっていたものもあり、移転問題検討の過程で新たに見えてきた部分もあるが、何であれ「築地ブランド」の力は強い。運営は赤字と見込まれているわけではであるが、売却処分はせず、民間に貸し付けるなどして、新たな活用法を模索していくという方針となった。

 厳しくいえば「大山鳴動して鼠一匹」と言う感もないではないが、多くの論点を洗い出した上で豊洲と決定されたと思えば、悪いことばかりでもなかったのではなかろうか。(藤沢文太)

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