概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場続伸、財政の健全化などが支援材料

2017年6月12日 10:45

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記事提供元:フィスコ


*10:45JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場続伸、財政の健全化などが支援材料
【ブラジル】ボベスパ指数 62210.56 -0.87%
9日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比545.01ポイント安(-0.87%)の62210.56で取引を終えた。63065.79まで上昇した後、一時62095.46まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまでマイナス圏で推移した。国内の政治不安が解消されていないことや、景気低迷の継続などが引き続き警戒された。また、欧州情勢の不透明感も足かせに。一方、インフレの落ち着きを受け、利下げ期待がやや高まった。5月の消費者物価指数は前年同月比で3.60%となり、前月の4.08%と市場予想の3.79%を下回った。

【ロシア】MICEX指数 1883.34 +0.49%
9日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比9.13ポイント高(+0.49%)の1883.34で取引を終了した。1888.92から1866.30まで下落した。

売りが先行した後は買い戻され、その後は狭いレンジで一進一退の展開を示した。財政収支の健全化が支援材料。財務省によると、現在の財政収支が過去9年間でもっとも健全な状態にあるという。また、原油価格の上昇や通貨ルーブル高の進行なども指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 31262.06 +0.16%
9日のインドSENSEX指数は小反発。前日比48.70ポイント高(+0.16%)の31262.06、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同21.00ポイント高(+0.22%)の9668.25で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤に買い戻された。外国人投資家(FII)の買い継続が引き続き支援材料。FIIは前日8日までに4日連続の買い越しとなった。また、海外市場の上昇も買い安心感を与えた。


【中国本土】上海総合指数 3158.40 +0.26%
9日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.07ポイント高(+0.26%)の3158.40ポイントと4日続伸した。

海外投資家の資金流入期待で買われる展開。本土・香港間の相互株取引では、深センと上海ともに買い越しが続いている。人民元相場の安定傾向も買い安心感を誘った。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を前日に続き元安方向に設定したが、人民元レートは依然として約7カ月ぶりの元高水準で推移している。《NH》

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