ネットマーケ Research Memo(1):安定成長の広告事業と、高収益・高成長のメディア事業を展開

2017年6月8日 15:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:35JST ネットマーケ Research Memo(1):安定成長の広告事業と、高収益・高成長のメディア事業を展開
■要約

ネットマーケティング<6175>は、アフィリエイト広告に特化したエージェントとして、安定成長の収益基盤と位置付けている広告事業と、高収益の成長ドライバーとして注力している、Facebookを活用した恋愛マッチングサービス「Omiai」とソーシャルジョブマッチングサービス「Switch.」のメディア事業を行っている。同社は、2017年3月31日に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場へ新規上場した。

1. 2017年6月期第3四半期業績
2017年6月期第3四半期(2016年7月−2017年3月)の決算は、売上高が前年同期比10.1%増の6,991百万円、営業利益が同29.8%増の288百万円、経常利益が同21.4%増の273百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同29.3%増の183百万円となり、営業利益と親会社株主に帰属する四半期純利益は前年通期(2016年6月期)を第3四半期で上回った。2017年6月期通期予想に対して、第3四半期までの売上高は73.5%、営業利益は74.8%とおおむね順調に進捗しており、第3四半期の営業利益率も通期予想の4.1%を達成している。特に、Omiaiが積極的なプロモーション投資で累計会員数200万人を突破するなど好調に推移したメディア事業は、売上高が前年同期比65.5%増の1,723百万円、全社費用を配分していないセグメント利益は同34.9%増の205百万円となった。

2. 2017年6月期通期及び今後の見通し
2017年6月期通期業績の会社予想は、売上高が前期比7.8%増の9,515百万円、営業利益が同41.0%増の385百万円、経常利益が同34.2%増の368百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45.6%増の257百万円となっており、第3四半期までの進捗率及び第4四半期(4月-6月)に季節要因として広告事業の売上高が増える傾向を考慮すると、通期予想の達成可能性は高い。広告事業では、クライアント・ミックス(構成)の変化により、同3.3%減の7,113百万円の売上高を見込んでいるが、収益性は向上する見通しである。メディア事業では、会員数の積極的な獲得により、Omiaiの売上高は同62.0%増の2,279百万円を見込んでおり、Swtich.の売上高は同102.5%増の123百万円を見込んでいる。広告事業においては、2016年6月期末約40社であったクライアント数と1クライアント当たりの売上を着実に伸ばしていくことにより安定成長を図り、メディア事業においては、対象ユーザーの拡大によって高成長を維持する方針である。

■Key Points
・広告事業と、Facebookを活用した、恋愛マッチングサービス「Omiai」及びソーシャルジョブマッチングサービス「Switch.」から成るメディア事業を展開
・2017年6月期第3四半期の業績は、前年同期比29.8%の営業増益を達成し、通期予想の売上高9,515百万円、営業利益385百万円、経常利益368百万円、親会社株主に帰属する当期純利益257百万円に対して、順調に推移
・広告事業はクライアント数と1クライアント当たり売上高の増加による安定成長、メディア事業は対象ユーザーの拡大による高成長を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 廣田重徳)《HN》

関連記事