今日の為替市場ポイント:日経平均の動向を注視する展開に

2017年6月7日 08:39

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記事提供元:フィスコ


*08:39JST 今日の為替市場ポイント:日経平均の動向を注視する展開に
6日のドル・円相場は、東京市場では110円53銭から109円56銭まで下落。欧米市場でドル・円は109円23銭まで続落し、109円40銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は109円台で推移か。欧米株安や米長期金利の低下を意識してリスク選好的な円売りは引き続き抑制されるとの見方が多い。ただし、日経平均株価が下げ渋った場合、ドルは自律反発的に109円台後半まで戻す可能性は残されている。

ムニューシン米財務長官は6日、「中国との貿易不均衡是正で輸出押し上げが必要」、「米政権は為替を極めて真剣にとらえている」との見方を示した。6日の欧米市場ではムニューシン米財務長官の発言を受けてリスク回避的なドル売りが観測された。市場参加者の間では、コミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言と英国の総選挙はリスク要因との見方が多いようだが、通商・為替問題に対する警戒感が再浮上しつつある。

なお、5月下旬以降、対米ドルで人民元は強い動きを見せているが、人民元高・米ドル安の流れは円高・米ドル安を促す可能性がある。米6月利上げの可能性は高いものの、利上げ実施後も対米ドルで人民元の上昇が続いた場合、米ドル・円相場が円高方向に振れる可能性はやや高まると予想される。《HT》

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