【新規上場(IPO)銘柄】ユナイテッド&コレクティブは3ブランドを直営方式で店舗展開、ここから下押せば二番底形成から反騰態勢へ

2017年5月29日 07:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ユナイテッド&コレクティブ<3557>(東マ)は、本年2月23日に東京証券取引所マザーズに上場。東京23区を中心とした首都圏において飲食事業を行っている。商品の絞り込み、作業の機械化・自動化、精緻な教育制度・免許制度、直営出店主義、ドミナント出店という5つの打ち手で、各店舗で食材加工度を高く維持しながら多店舗展開するISP戦略を元に、全店舗直営主義を継続し、食材と調理方法にこだわり、さらなる商品力の向上とブランド力の強化に努めている。4月現在、居酒屋業態として鶏料理居酒屋「てけてけ(50店舗)」、ファーストフード業態としてハンバーガーカフェ「the 3rd Burger(4店舗)」、創業ブランドである和食「心(2店舗)」の3ブランドを直営方式で店舗展開している。

 同社は、中期経営計画「200-20(ロード・トゥ トゥーハンドレッド・トゥウェンティー)」を掲げ、2020年までに200店舗の展開を計画。ISP戦略の元、「本当に美味しい料理」だけをお客様に提供し、日本を、世界を、良くしていきたいと考えているが、過去最大の出店計画を実現するため、店舗開発体制の強化を行い、その出店計画に伴い人材採用もより積極的に進めている。また、採用手法の見直しや採用した従業員の早期離職を防ぐため、初期教育の充実を図り、商品の高クオリティを維持しつつ、労働時間の削減と生産性の向上を図っている。

 前2017年2月期業績実績は、売上高54億7800万円(前の期比29.6%増)、営業利益2億5400万円(同2.4倍)、経常利益2億2400万円(同2.7倍)、純利益1億8900万円(同4.4倍)に着地。

 今18年2月期業績予想は、売上高68億8200万円(前期比25.6%増)、営業利益3億円(同18.1%増)、経常利益2億7300万円(同21.9%増)、純利益1億5500万円(同18.0%減)を見込む。配当については、事業規模や収益が安定成長期に入ったと判断された段階で、財務状況や業績・投資計画等を十分に勘案した上で、早期の利益配当の実施に向けて取り組む意向。

 株価は、2月28日につけた上場来高値7200円から4月19日の上場来安値3820円まで調整を挟んで5月12日高値4905円と買い直された後、モミ合っている。居抜き物件で投資資本の回収期間を短縮化、首都圏において、てけてけ200店舗以上、 the 3rd Burger100店舗以上の出店は可能と考えており、高い成長が続くと期待される。4000円前後で下値を固めており、ここから下押せば二番底を形成から反騰態勢に入る可能性はある。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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