22日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と反落、保険株は急伸

2017年5月22日 17:11

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記事提供元:フィスコ

*17:11JST 22日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と反落、保険株は急伸
週明け22日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比14.96ポイント(0.48%)安の3075.68ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、15.58ポイント(0.48%)安の3220.90ポイントで取引を終えている。

新規の買い材料に乏しいなかで売られる流れ。金融当局の監督管理強化に対する不安が依然としてくすぶっている。業種別では、不動産株がさえない。上海世茂(600823/SH)が1.5%安、緑地控股(600606/SH)が1.1%安で引けた。不動産引き締め策を導入する都市が北京や上海といった大都市だけでなく、地方都市にも広がっている実態が嫌気されている。

証券株も安い。中国銀河証券(601881/SH)が4.8%、中原証券(601375/SH)が4.0%ずつ下落した。ゼネコンや建材などインフラ関連株も下げが目立っている。ITハイテク関連株、運輸関連株、自動車株、発電株なども売られた。

半面、保険株は逆行高。中国平安保険(601318/SH)が4.5%上昇した。中国保険監督管理委員会が保険各社に対し、「リスクを低く抑えることを前提に、重要なインフラ建設プロジェクトに投資することを支持する」と通達したことが支援材料となっている。銀行株や石油株の一角もしっかり。

外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が3.89ポイント(1.19%)安の321.82ポイント、深センB株指数が8.03ポイント(0.73%)安の1087.14ポイントで終了した。


【亜州IR】《WA》

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