米国株見通し:不透明感の強い相場展開が続きそう

2017年5月18日 19:47

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記事提供元:フィスコ


*19:47JST 米国株見通し:不透明感の強い相場展開が続きそう
S&P500先物 2354.50(-3.00) (19:30現在)
ナスダック100先物 5567.75(-13.50) (19:30現在)

19:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は弱含みに推移している。また、NYダウは80ドル安程度で推移。欧州市場は全般売りが先行している。原油先物相場は小幅に下落して推移。

17日の米株式市場は大幅に下落。トランプ大統領がロシア外相に機密情報を漏洩したとの疑惑や、ロシア高官との接触が疑われたフリン前大統領補佐官に関する捜査終了をFBIに求めたことなどを巡り、弾劾される可能性が浮上し売りが先行。NYダウは370ドルを超える下落となった。

前日の大幅下落の反動が意識されるものの、グローベックスでは引き続き売り優勢の展開のなか、様子見ムードが強まろう。また、NYダウは警戒していた25日線のほか、75日線を明確に割り込んでおり、75日線が目先の抵抗として意識されてくる。

まずは、政治混乱リスクが和らぐのを見極める必要があるが、ロシアが昨年の米大統領選に影響を及ぼした疑惑を巡るFBI捜査を監督する特別検察官に、ロバート・ミューラー元FBI長官が指名されたという報道も伝えられている。市場は大統領弾劾となった場合の金融市場の反応について予想し始めたとも伝えられる中、不透明感の強い相場展開が続きそうである。また、ムニューシン米財務長官は就任後初の議会証言を行うが、トランプ政権が混迷化するなか、税制改革への期待は高まりそうにない。《KK》

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