Windows 10 Creators UpdateでReFSのサポートが強化

2017年5月7日 21:56

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 さっぱり話題になっていないが、Windows 10 Creators Update(バージョン1703)では、NTFSの後継となるファイルシステム「Resilient File System (ReFS)」のサポートが強化されている(薩摩藩中仙道蕨宿別邸のブログ記事)。

個人ユーザーにおけるReFSのNTFSに対する優位点はファイルのチェックサムを定期的にチェックし、破損を検出できる機能(整合性ストリーム)ではないだろうか。バックアップは取っていても、いつの間にかデータが破損していた場合、気づいた時には複数取っていたバックアップすべてが汚染されていることもあるだろう。ReFSではデータの破損を検出でき、記憶域スペースを使えば自動的に修復される。

 Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)までは、コントロールパネルの「記憶域」から記憶域を作成する際にReFSでのフォーマットを選択できていたが、「回復性」で「ミラー」以外を選択すると正常に記憶域の作成を完了できなかった。バージョン1703では「回復性」で他の項目を選択してもReFSでのフォーマットを完了できるようになった。また、標準のフォーマットユーティリティーがReFSでのフォーマットに対応し、内蔵HDDだけでなく外付けHDDもReFSでフォーマット可能になっている。そのため、「ディスクの管理」で新規ボリュームを作成する際にReFSを選択することはできないものの、ボリューム作成後にReFSでフォーマットしなおすことは可能だ。なお、バージョン1607ではReFSでフォーマットしたボリュームが認識されず、使用できなかった。

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