新種のメガネザル2種が発見、インドネシア

2017年5月6日 11:28

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新種のメガネザル、Tarsius spectrumgurskyae。(画像:Primate Conservationより引用)

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  • 新種のメガネザル、Tarsius supriatnai。(画像:Primate Conservationより引用)

 インドネシアのスラウェシ島で、2種類の新種のメガネザルが発見された。学名はそれぞれ、研究者の名にちなんで「Tarsius spectrumgurskyae」、「Tarsius supriatnai」が与えられた。なお、写真で見ても区別することは難しいが、鳴き声や遺伝子のデータから、それぞれ別種であることは明らかであるという。

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 メガネザルは小型の霊長類である。非常に原始的なサルの仲間であり、約4,500万年前にヒトの祖先との共通祖先から枝分かれしたらしい。原猿(ロリスなどの仲間)に近い種なのか真猿(ニホンザルなどの仲間)に近い種なのか非常に長く論争の対象となってきたが、最近の分子生物学的研究の進展により、見た目の割には意外と真猿に近いことが明らかになり、ニホンザルなどが属する真猿下目と並んで直鼻猿亜目に分類されている。

 脳は小さく、眼球は大きいため、眼球1個と脳の大きさがだいたい同じくらいであるという特徴がある。この眼は暗闇に適応しており、基本的には夜行性の生き物だ。大きな眼球はほとんど稼働性がないが、その代わり首がよく回るようになっていて、周囲を見回す能力には長けている。こういうところから、メガネザルという和名を与えられたわけだ。

 大人のオスでも体重は120グラムほどしかない。足と尻尾が長く、跳躍力に優れ、主な餌は昆虫などで、霊長目の中では珍しいプレデター(捕食性のある肉食動物)である。

 スラウェシ島とその近辺の島々には、これで11種のメガネザルの生息が現時点で確認されることとなった。現在、インドネシアでは深刻な森林伐採の問題が起こっており、野生のメガネザルの生存圏は大きく脅かされようとしている。今回の発見は、そうした状況に対して光明を当てるものとなるのではないかと期待されているようだ。

 なお、研究の成果は、学術誌「Primate Conservation」オンライン版に掲載されている。(藤沢文太)

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