5月5日はこどもの日、『光のお父さん』第2話から親子関係を考える

2017年5月6日 08:52

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画期的なストーリー展開を見せる『光のお父さん』だが、ゲーム内容とドラマが無理なくマッチしているのが魅力(c)TBS/MBS

画期的なストーリー展開を見せる『光のお父さん』だが、ゲーム内容とドラマが無理なくマッチしているのが魅力(c)TBS/MBS[写真拡大]

■絶賛放送中の『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
 2017年4月からスタートした『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は、独自の路線で現在も好調に進んでいる。第2話では早速、博太郎が『ファイナルファンタジーXIV』のプレイを放棄してしまうが、その理由はあっけないものだった。

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■『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の第2話ダイジェスト
 『ファイナルファンタジーXIV』が大好きな光生(千葉雄大)は、疎遠になった父親の博太郎(大杉漣)と会話するため彼を『ファイナルファンタジーXIV』に誘う。何とかゲームにのめり込む博太郎だが、ある日突然にゲームを放棄してしまうのだ。

 同じころ、光生は会社の上司から突然退職する女性社員の理由を聞いてほしいと頼まれる。その中で、光生は新人社員の正田陽子(馬場ふみか)に退職したくなる理由を聞き出そうとする。しかし、いきなり退職したくなる理由を聞いても話してくれず、頭を悩ますことになる。

 博太郎が一向にゲームへ復帰する動きを見せない中、光生は思い切って断念した理由を聞いてみた。すると、博太郎はプレイキャラクターの現レベルでは到達できない寒冷地に侵入していた。突然の理不尽なゲームレベルに断念したのかと思いきや、博太郎は寒冷地なのに半袖のままのキャラクターに違和感を覚えていたという。

 光生はゲームに慣れているので何とも思わなかったが、初心者は意外な理由で物事を継続することを辞めてしまうことに気付く。これは陽子にも当てはまると思った光生は「新人さんが何で悩むのか自分にはわからないから何でも話してほしい」と告げる。すると、陽子は自社の制服が気に入らず退職を考えていたことを吐露する。

 見事に新人社員の悩みを聞き出した光生のおかげで、女性社員の意見を取り入れた新しい制服が完成する。また、光生と博太郎の距離も、ほんの少しであるがまた縮まったのである。

■思ってもいないことがシコリとなるのは家族も同じ
 会社での出来事と父親がゲームで抱いた悩みを上手くリンクさせた『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の第2話。光生の機転も映える内容だったが、同時に父親ともっと遊びたかった描写も映し出された。

 第2話では幼少期の光生の回想シーンが挟まれる。彼は博太郎と遊びたいと思っていたが、仕事に疲れて居間で寝ている彼に本心を告げることができなかった。結局は1人で壁相手にキャッチボールをし始めるのだが、やはり博太郎との時間が欲しいという描写が印象的だった。

 幼少の光生の姿を見ると、子供はわがまましか言わないイメージがあるが、意外と父親や母親の姿を見ているのだと思わされる。現代では働きづめで子供との時間を取れない人も多く、知らないうちに疎遠になっている親子も多いのではないだろうか。5月5日は「こどもの日」という祝日になっているが、この機会に家族と一緒に過ごす時間を見直したいところである。

 『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』はMBSで日曜深夜12時50分、TBSでは火曜深夜1時28分から放送している。また、動画配信サービスの「Netflix」でも配信中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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