19日の香港市場概況:ハンセン0.4%安と3日続落、アップル関連は逆行高

2017年4月19日 18:02

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:02JST 19日の香港市場概況:ハンセン0.4%安と3日続落、アップル関連は逆行高
19日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.66ポイント(0.41%)安の23825.88ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が59.79ポイント(0.60%)安の9983.73ポイントとそろって3日続落した。売買代金は722億4100万香港ドルとなっている(18日は705億9000万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。米主要企業の四半期決算内容を嫌気し、昨夜の米株が売られた流れを継いでいる。仏や英の政治不安が強まるなか、欧州市場も軒並み下落した。中国本土では、金融や不動産などの引き締め懸念がくすぶっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.0%安、政府系港湾大手の招商局港口HD(旧社名・招商局国際:144/HK)が2.7%安、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.5%安と下げが目立った。

石炭や石油、非鉄など資源・素材セクターもさえない。エン州煤業(1171/HK)が3.2%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.2%安、江西銅業(358/HK)が1.8%安で引けた。原油や非鉄の商品市況安が逆風となっている。

運輸セクターも安い。空運では大手3社の中国東方航空(670/HK)が4.8%、中国南方航空(1055/HK)が3.6%、中国国際航空(753/HK)が3.3%、海運では太平洋航運集団(2343/HK)が4.3%、中遠海運HD(1919/HK)が3.0%ずつ値を下げた。空運株に関しては、モルガン・スタンレーが最新リポートで、中国大手3社の格付け見通しを引き下げたことも売り材料視されている。

一方、アップル向けに部品供給する銘柄はしっかり。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.1%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%高と値を上げた。瑞声科技株は上場来高値を更新している。米アップルが今秋投入する「iPhone(アイフォーン)」の新機種について、機能やディテールが全面刷新されるとの観測が流れた。ハイエンド部品の納入期待が高まっている。そのほかモバイル関連の銘柄に買いが入り、携帯端末部品メーカーの比亜迪電子(BYD電子:285/HK)が2.9%高、液晶ディスプレイ・電子製品メーカーの信利国際(732/HK)が2.4%高と上昇した。

【亜州IR】《HT》

関連記事