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AKB島田晴香が卒業と芸能界引退を発表
18日夜、AKB48の島田晴香がshowroomにて、卒業と芸能界引退を発表した。ここのところ卒業ラッシュが続くAKBGでは、もはや卒業は珍しくもないが、島田晴香の存在感は独特のものがあっただけに、彼女の卒業が示唆するものは多く、影響も少なくはない。それだけに、ここでもあえてその活動と苦難を振り返ることにする。
島田晴香は、AKB9期生である。AKBは、彼女たちの前の代……8期生が全員、研究生時代に素行不良やら、家庭の事情やらで、活動辞退になっており、創生期から右肩上がりで国民的アイドルに駆け上がってきた勢いに陰りが見えてきた時期にさしかかっていた。
そこで9期生たちは、「ゴールデンエイジ」と位置付けられ、ちょうど放送が始まったTBS系列での『有吉AKB共和国』では、研究生時代から週替わりのレギュラーを与えられた、いわば「次世代のAKBを担わせる恵まれた世代」であったのだ。そこからは、総監督になった横山由依、卒業したがエースと呼ばれた島崎遥香らも出ており、結果は出していると言えるが、推された分だけアンチにも事欠かず、また、タイミング的にも微妙であったため、活動が難しい部分があった。
というのも、9期研究生が正規メンバーに昇格させようとしたときには、まだ先輩メンバーが多く、チームA、K、Bに欠員がなかったのである。一足先に昇格した横山を除き、残ったメンバーは正規メンバーになりながら所属チームがなく、あたらにチーム4というグループを結成する。しかし、そのチーム4は、先輩の誰もいない、9期生と後輩だけのチームであったため、他のチームからは格下とされ、さらにタイミングが悪いことに、新チームが始動し始めたときに、キャプテンを任されていた大場美奈がスキャンダルで活動自粛、島崎と並ぶエース候補だった森杏奈も卒業してしまう。
そんな9期、チーム4の中心でもがいていたのが島田晴香だったのである。体育会系でリーダーシップもあり、早くから9期のまとめ役、中心人物としてキャプテン候補の筆頭でありながら、その推しの強さが、アイドルヲタからは嫌われ、なかなか人気に結びつかない。そのストレスからか体重管理が甘くなり、デブキャラをいじられるようになるものの、完全に開き直って受け入れるには時間がかかり、生真面目さ、面倒見のよさ、料理が上手く女子力が高いという長所は認められず、言葉尻だけを切り取っての誹謗中傷を浴び続けるという、苦労多きアイドル生活だったといえるだろう。
今回、卒業するにあたっても、現在放送中のドラマで演じているプロレスラー役が高評価であることもあって、「レスラーに転向か?」という憶測記事でネタにされてしまっていたのは、あまりにも悲しい。華やかな芸能生活にあこがれる以上、アンチに攻撃されるリスクはあるわけだが、それを自業自得で済ませるのではなく、誠実なフォローと悪質なデマや中傷への強い対応は必要となってくるのではないだろうか。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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