海水から作る食卓塩に微小なマイクロプラスチック粒子、健康への影響懸念

2017年4月12日 16:11

印刷

記事提供元:スラド

 「マイクロプラスチック」や「マイクロビーズ」などと呼ばれる微細なプラスチックによる海洋汚染がたびたび話題になっている。こういったプラスチックには有害物質を吸収する性質があり、魚や鳥が摂取してしまうことによってさまざまな問題が起こる可能性が指摘されている(NHK)。さらにこれらは、海水から作られる食用のいわゆる「食卓塩」にも混入しているという(GIGAZINEScientific Reports掲載論文)。

 マレーシアの研究者らによる調査結果では、計17ブランドの食卓塩のうち16で1kgあたり1〜10粒の粒子が確認できたとのこと。含まれていた粒子はプラスチックポリマー由来のものや染料だったそうだ。ただ、この分量であれば人体への影響は無視できるレベルだとも記されている。

 マイクロプラスチックのうち、洗顔料などに使われる微細粒子は特にマイクロビーズと呼ばれているが、このマイクロビーズについては世界各国で規制する動きがあるが(産経新聞)、日本ではまだそういった動きは余り見られないのが現状となっている。

 スラドのコメントを読む | ニュース

 関連ストーリー:
金属アレルギーの原因は金属ナノ粒子、という研究結果が発表される 2016年06月13日
磁石を使って血液中の有害物質を取り除く治療法 2014年09月17日
環境保護論者、石炭の利用を止めさせるためすべての石炭関連企業の買い取りを提案 2014年03月14日
3Dプリンタは有害な超微粒子を出すという調査結果 2013年07月25日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事