「推奨できない」とされていたMacBook Pro、推奨製品にようやく認定

2017年1月17日 18:44

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 昨年10月に発売されたMacBook Proが12日、ようやくConsumer Reportsの推奨製品として認定された(Consumer Reports)。

 Consumer Reportsはさまざまな製品を調査・テストし、消費者の購入の指標となるレーティングを公表している。過去に発売されたMacBookシリーズはすべて推奨製品となっているが、最新のMacBook Proはテストの結果、推奨できない製品であることが12月に公表されていた。

 Consumer Reportsがテストしたのは13インチのTouch Bar搭載モデル/非搭載モデルと15インチモデルの合計3モデル。各モデルとも全般的な評価は高かったものの、充電するたびにバッテリー持続時間が大きくばらついていた。たとえば、13インチのTouch Bar搭載モデルは1回目の実行で16時間、2回目は12.75時間、3回目は3.75時間となり、3モデル全体では最短3.75時間、最長19.5時間という結果だった。

 テストの内容はラボ内のWebサーバーにWi-Fiで接続し、デフォルトのWebブラウザーで10件のWebページを順にダウンロードするというもの。バッテリーは満充電の状態でテストを開始し、シャットダウンするまで繰り返し実行する。ディスプレイの自動輝度調整機能は無効化し、明るさは光度計を使用して100 nitに設定している。

 AppleはConsumer Reportsの協力を得て原因究明を進め、Safariのバグがバッテリー持続時間のばらつきに影響していたことが判明。バグが1月9日リリースの開発者向けmacOS Sierra 10.12.3 Betaで修正されたことから、Consumer Reportsはテストを再実施した。バグの詳細は不明だが、Consumer ReportsのテストではWebブラウザのキャッシュを無効にしており、キャッシュを無効化したときにだけ影響するバグがSafariに存在したようだ。

 新しいテスト結果では全体にバッテリー持続時間が長くなり、平均の持続時間は15.75時間(13インチw/ Touch Bar)、18.75時間(13インチw/o Touch Bar)、17.25時間(15インチ)となっている。これにより、最新のMacBook Pro全モデルが推奨製品の範囲に入ったとのこと。なお、AppleではMacBook Proのバッテリー持続時間を最大10時間としているが、Apple製ノートPCのバッテリー持続時間がカタログより大幅に長い結果になるのは、このテストでよくあることだという。

 スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | 電力 | MacOSX | バグ | ノートPC | アップル

 関連ストーリー:
最新MacBook Pro、現在修理の申し込みができない状況になっている? 2017年01月10日
Apple、MacBook Proで苦情の多く出ていた不正確なバッテリー残り時間表示機能を削除 2016年12月17日
防水・防塵仕様スマートフォン「Galaxy S7 active」、浸水テストで壊れる 2016年07月11日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事