トヨタ、「ヴィッツ」マイナーチェンジでハイブリッド車追加

2017年1月13日 10:05

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記事提供元:エコノミックニュース

マイナーチェンジで追加となった「ヴィッツHV・U」(ホワイトパールクリスタルシャイン)、価格は208.764万円

マイナーチェンジで追加となった「ヴィッツHV・U」(ホワイトパールクリスタルシャイン)、価格は208.764万円[写真拡大]

 トヨタ、同社のエントリーモデルであるヴィッツをマイナーチェンジして、ハイブリッド車(HV)を追加した。マイナーチェンジで、個性を際立たせた外観デザインとし、1.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。JC08モード燃費34.4km/リッターの優れた燃費性能と、エンジンとモーターとの融合による爽快な加速力を獲得したという。

 トヨタは今回のマイナーチェンジで、ヴィッツが属するBセグメントであるコンパクトハッチバック車市場において、HVの市場規模が拡大傾向にあると判断。ヴィッツの顧客から強い要望があったハイブリッドグレードを追加した。

 また、マーケットでより強い存在感を発揮すべく、外形デザインの大幅な変更を実施した。

 開発チームが、「持ちうる最大限の知恵と技術を注ぎ込み、通常のマイナーチェンジの枠を超えた大幅な改良を実施した」と語るように、ハイブリッドシステムは、基本的に同社のアクアが搭載するシステムと同一だが、エンジン、モーターからインバーターにいたるまで改良を実施したという。ハイブリッドシステムの総合出力は100ps(73Nm)である。駆動用バッテリーはニッケル水素電池。

 駆動用バッテリーをリヤシート下に配置することで、ガソリン車と同等の居住空間とラゲッジスペースを確保した。ボディ寸法は従来型比60mm長い全長×全幅×全高3945mm×1695×1500mm、最小回転半径を4.7mとし、取り回し性に配慮した。

 同時にクルマとしての基本性能である「走る・曲がる・止まる」を引き上げるためショックアブソーバーの改良やボディ各部の高剛性化による優れた走行性能を実現した。

 エクステリアの変更点も多い。おもな変更箇所は、フロントバンパー・ロアグリル・ヘッドランプ・フォグランプカバー、リア回りのバックドア・バックドアガーニッシュ・リヤコンビネーションランプ・リヤバンパー・リヤワイパーおよぶ。

 インテリアは、加飾をブラックで統一した内装デザインの採用などで、商品力を高め、モダンかつ上質な空間を演出した。

 安全性能については、従来から設定の衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」に加え、ヒルスタートアシストコントロールを全車標準装備し、より安全な運転をサポートする。

 トヨタのスモールカー「ヴィッツ」は、1999年の発売以来欧州をはじめ約80の国と地域で販売し、これまでの累計世界販売台数が700万台を超すトヨタ・ブランドの基幹モデル。今回追加したヴィッツHVの価格は181.98万円〜223.776万円。(編集担当:吉田恒)

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