6日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と続伸、エコ発電関連しっかり

2017年1月6日 18:31

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記事提供元:フィスコ


*18:31JST 6日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と続伸、エコ発電関連しっかり
6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.32ポイント(0.21%)高の22503.01ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が12.37ポイント(0.13%)高の9611.05ポイントと小幅ながらそろって続伸した。ハンセン指数は約1カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は581億4200万香港ドルに縮小した(5日は646億3900万香港ドル)。

市中金利の低下期待が強まる。昨夜の米10年債利回りが急低下したことで、香港ドル建て香港銀行間取引金利(HIBOR)の1カ月物は6日、3日ぶりに前日比でマイナスに転じた。ただ、上値は重い。本土株が小安く引けるなか、香港の各指数も上げ幅を縮小させている。

ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)と香港系不動産開デベロッパーの九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)がそろって2.2%高、同じく香港不動産の恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が2.0%高と上げが目立った。

エコ発電関連セクターの一角も物色される。風力発電の龍源電力集団(916/HK)が2.9%高、風力発電用ギアの中国高速伝動設備集団(658/HK)が2.7%高、原子力発電の中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が1.4%高、原発関連の中広核鉱業(1164/HK)が3.3%高と上昇した。国家能源局が5日、エネルギーと再生可能エネルギーの発展に向けた第13次5カ年計画(2016~20年)を公布したことが支援材料。1次エネルギーに占める割合について、再生可能エネルギーや原子力などを15年の12%から20年は15%以上に高める方針だ。

半面、中国石炭セクターはさえない。中国中煤能源(1898/HK)が2.6%、中国神華能源(1088/HK)が1.8%、エン州煤業(1171/HK)が0.7%ずつ下落した。エネルギー第13次5カ年計画では、石炭利用の比率を15年の64%から20年に58%以下へ抑制すると記されている。


【亜州IR】《SK》

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