5日の香港市場概況:ハンセン1.5%高と反発、資源セクター急伸

2017年1月5日 18:00

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記事提供元:フィスコ


*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン1.5%高と反発、資源セクター急伸
5日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比322.22ポイント(1.46%)高の22456.69ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が157.69ポイント(1.67%)高の9598.68ポイントとそろって反発した。ハンセン指数は約4週ぶりの高値を回復している。売買代金は646億3900万香港ドルに拡大した(4日は525億200万香港ドル)。


米国の株高、人民元相場の上昇が追い風。昨夜のNYダウは、米利上げペースが緩やかになるとの観測などで続伸した。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を大幅な元高方向に設定。これを受けて、資本流出の懸念などが薄らいだ。中国の政策期待も強まる。国有企業改革が加速するとの見方が浮上。政府系の資源株など関連銘柄を物色する動きが広がった。


ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の上げが目立つ。石油大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.2%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.4%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.6%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.1%高で引けた。


資源・素材セクターも買われる。ニッケルの新疆新シン鉱業(3833/HK)が5.0%高、銅の江西銅業(358/HK)が3.3%高、モリブデンの洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が2.6%高、セメントの安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.3%高、鉄鋼の鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.2%高と値を上げた。非鉄関連株に関しては、国際商品市況高も支援材料となっている。


H株金融セクターもしっかり。新華人寿保険(1336/HK)が3.9%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.4%、招商銀行(3968/HK)が2.5%、海通証券(6837/HK)が1.9%ずつ上昇した。


【亜州IR】《SK》

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