日立とクラリオン、スマホを使った自動駐車システムを開発

2016年12月22日 21:47

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「リモートパーキングシステム」のスマートフォンアプリによる操作画面のイメージ(画面は開発中の参考画面)(写真:日立オートモティブシステムズ発表資料より)

「リモートパーキングシステム」のスマートフォンアプリによる操作画面のイメージ(画面は開発中の参考画面)(写真:日立オートモティブシステムズ発表資料より)[写真拡大]

 日立オートモティブシステムズとクラリオンは22日、スマートフォンを用いた遠隔操作により、車外から並列・縦列駐車や車庫入れ・出庫を自動で行う、リモートパーキングシステムを共同で開発したと発表した。今後、両社は自動車メーカーなどへの提案を通じ同システムの早期実用化をめざす。

 自動車メーカー各社は、自動運転の実用化に向けた開発を加速しており、走行だけでなく駐車においても自動化が求められている。両社が開発したリモートパーキングシステムは、クラリオンの周辺監視カメラシステムである「SurroundEye」と、日立オートモティブシステムズの車両制御ユニットやステアリング、ブレーキなどのアクチュエーター制御技術を連携させた自動駐車システムで、スマートフォンから遠隔で車両を操作し駐車できるようにしている。

 スマートフォンで車両を操作するためのアプリは扱いやすさが考慮されており、縦列や並列駐車など、さまざまな駐車スタイルを選択できる。スマートフォンの画面には、車両周辺の映像と車両の進行経路がリアルタイムに表示され、車両周囲の情報を見ながら遠隔操作が可能。

 ドライバーは、自動駐車・出庫中に危険を察知すれば、画面操作で瞬時に車両を止められ、車両側にはセンサーも設置されているため、周辺に歩行者や障害物などを検知すると車両が自動で停止する機能も備えている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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